■ ゲーム内用語ではなく、現実世界での単語
・『MTG』
『マジック:ザ・ギャザリング』。
製品名としては『Magic』の部分となる。
Tを小文字にするのは正確には間違い(全部大文字が正しい)。
『マジック:ザ・ギャザリング』を知らない人は「ミーティング」と読む。
記念すべき初版=リミテッド版(俗に言うα版、β版)は1993年に発売されて、以後25年以上カードの種類を増やしながら販売が続いている。
・マジック、ギャザ、えむてぃーじー
主に口語。どれも『MTG』のこと。
・TCG
『Trading Card Game』の頭文字。
コレクションを目的としたカード(や写真など)は昔からあったが、それを使って遊べるように作成されたゲーム。
『MTG』が世界初のTCGと言われている。(が、日本のカードダスなど、似たようなものがもっと古くからあったこと自体は否定しない)
今存在する多くのTCGの土台となっているのが『MTG』である(プレイヤーが自分でデッキを作成すること、レアリティの存在、コストの概念など、大本はこのゲームである)
・WotC
『Wizard of the Coast』社。アメリカの会社で『MTG』の開発・販売会社。日本支社もある。
世界最初のTRPG『Dungions and Dragons』の作成・出版なども手掛けている。
2019年11月現在、別のゲーム制作会社(ハズプロ)の子会社となっている。
・WPN店舗
Wizard Play Networkという、WotC社によるショップサポートのこと。
WotC社のウェブサイトの店舗検索で検索することができる、公式イベントを開催しているショップ。
行けば初心者用デッキがもらえたりする(ショップにお問い合わせください。店頭在庫がない場合、取り寄せてもらえたりする。確実にもらえるタイミングとして、公式イベントの「ティーチングキャラバン」開催日を狙って行こう)。
・ティーチングキャラバン
WotC社による初心者講習会。
練習用デッキが無料でもらえて、公認スタッフからゆっくりとルールの説明をしてもらえるぞ!
開催告知を見て、近くで開催されていたら行ってみよう。
・ブースターパック
未開封パック。通常これを買って開封して自分のコレクションを増やしていく。
限定販売の特殊なセットのものでなければ、15枚入り(レアまたは神話レアが1枚、アンコモンが3枚、コモンが10枚、土地カードが1枚)のことが多い。たまにコモンが9枚で代わりにFoil(きらきら光っている)カードが1枚入っていることがある。おめでとう。
神話レアが導入された『M10』以降、基本的には、
「特定のコモンの入手率:特定のアンコモンの入手率」=2:1
「特定のアンコモンの入手率:特定のレア以上の入手率」=2:1
「特定のレアの入手率:特定の神話レアの入手率」=2:1
に近似した割合でレアリティ毎に封入されている(製品によって多少の差がある)。
・ブースターボックス
限定商品でないものは、1箱36パック入りです。
発売して間もなくは店頭で買うと限定のプロモーションカードが付いてきたりするので、ショップで確認してみよう!
・ドラフトブースター
ブースターパックの中でも、従来のもの。
2020年9月発売の『ゼンディカーの夜明け』にて、セットブースターという別形態の商品が販売されることになり、独立した名前が付けられた。
・セットブースター
従来のブースターパックより、「コモン/アンコモンの総数が少ない」「割合的にレアやFoilの入手率が高い」「時々古いカードがおまけ的に入っている」「ちょっと高い」という差が付けられている。
・基本セット
毎年夏(7月頃)に発売されているセット。2020年7月に『Magic2021』(略称『M21』)が発売。
比較的、複雑なルールのカードが少なく、遊びやすいセット。
昔は2年に1度発売だったり、まったく販売していない時期も存在するが、現在は毎年発売している。(が、2021年は『DnD』とのコラボ的な商品が基本セット代わりになりそう)
・エキスパンション
年に三回程度(たいていは、秋:9~10月頃、冬:1月~2月頃、春:4月~5月頃の三回)発売されているカードセット。
発売時期、発売間隔は、ずれることがあります。
世界観に応じて、封入されるカードのタイプや色に偏りがあったり、特殊な効果を持ったカードも多い。
新しいセットのパック剥くの楽しい。
・ブロック(旧用語)
1996年発売の『ミラージュ』以降、
・1年間に3つのエキスパンションを発売
・これをブロックと呼称する
・秋発売のブロック最初のエキスパンションを大型セット(収録カード多)、冬発売、春発売のエキスパンションを小型セット(収録カード少)とする
というルーティンではカードセットはデザインされ、2014年-2015年発売の『タルキール』ブロックまでこれは継続した。(一部ブロックは大小の差などあり)
スタンダードの硬直化の解消、ストーリーの展開を早めたい、などを理由に、3エキスパンションでのブロック制を廃止。以後は時期や形式を変更しながらの紆余曲折を経て、販売が続いていくこととなった
・プレリリース大会
新しい基本セットやエキスパンションの発売日の前週の週末に行われるお披露目大会。
WPNショップの多くで開催されており、デッキも不要で、行けば真新しいパックを使って遊べる(後述の「リミテッド」の形式で行われる)
一番初心者に優しい大会であり、行けばプレイングやデッキ構築のノウハウを教えてもらいながら遊べるよ。
・FNM
「フライデーナイトマジック/Friday Night Magic」の略。
毎週金曜日の夕方以降にWPN店舗で開催されているお気軽イベント。
大会に不慣れな場合は、まずはこれに参加してみよう。
・GP
「グランプリ」の略。「GP名古屋2019」などと使用。Twitterのハッシュタグなどでも使われる(#mtggpnagoya2019 など)。
オープン大会(大会に参加資格がいらない)大会としては最大級の二日がかりの大会。初日の八回戦終了時点で6勝2敗以上の成績のプレイヤーが残り最終ラウンドまで参加できる。8回戦目までに6勝に届かなかったプレイヤーは、残念ながら初日敗退となる。
・MF
「マジックフェスト/Magic Fest」の略。たいていは金曜日~日曜日の三日間開催だが、時々四日間開催になったりする。土曜日と日曜日の最大のイベントがグランプリとなる。グランプリ本戦以外にも、多数のショップブースであったり、ステージイベントがあったり、少人数で開催される大会であったり、多数のイベントが開催されており、会場に行けば遊べる。(プレリリース大会や後述のPTが開催されていない)毎週世界のどこかで開催されていて、日本国内だと毎年3~4回程度開催されている
・PT(プロツアー、2018年まで)
「プロツアー/Pro Tour」。GPと違って完全招待制のイベント。
プロツアー予選の優勝者や、GPの上位入賞者に参加資格が与えられる。
金土日の三日間開催で、三日目に進出したTop8プレイヤーは「プロツアーサンデー参加者」として世界の強豪と見なされる。基本的にはエキスパンション発売毎に開催され、年に3~4回開催されていた。2018年に「MC」と大会名が変わった。
・MC(2019年)
「ミシックチャンピオンシップ/Mythic Championship」。ほぼプロツアーと同義。Arenaでのオンライン対戦なども行われ回数が増えた。
・PT(2020年から)
「プレイヤーツアー/Player Tour」の略。世界の各地域(アジア、北アメリカ等)毎に開催されるイベント。各国で開催された予選大会通過者で行われるちょっとだけ規模が小さくなったプロツアー。ここで良い成績を出すと世界大会に参加できる。
・PTQ(MCQの時期も)
今は「プレイヤーツアー予選/Player Tour Qualifiers」の略(2018年以前の記事だと、「プロツアー予選/Pro Tour Qualifiers」のこと)。これで優勝したら、PTに出られるよ!というある程度以上の規模のWPNショップで行われている予選会。MFでも開催されるのが定番。
・PPTQ/RPTQ(2013年~2018年)・PMCQ/RMCQ(2018年~2019年)
勝てばプロツアーに参加できる「プロツアー予選」が各国で毎シーズン何回かずつ開催されていたが、これの参加者が増加の一途をたどり、一日の大会として処理するのが難しくなった。その結果、ショップ単位で開催される「Preliminary Pro Tour Qualifiers/プロツアー予備予選」の優勝者が一堂に会して「RegionalPro Tour Qualifiers/プロツアー地域予選」を開催、これの上位者をプロツアーへ招待する二段階方式へと改められた。PTの名称がMCに変わった時期も、予備予選などの呼称もPTをMCに置き換えてこの予選の形式は継承された。
・殿堂入りプレイヤー
毎年他薦で一定の評価を得たプレイヤーが選ばれている『MTG』界隈のすごいプレイヤーの皆さん。
プロツアーサンデー複数回は当たり前の強豪揃い。
日本人の殿堂入りプレイヤーもいる。
・MO
『Magic Online』のこと。00年代半ばからサービスが始まっている、パソコン上でネット対戦が行えるツール。
ここでもPTの予選が開かれたりしている。
ゲーム内でパックを買ったりして電子データでの資産が増える事になるが、カードをコンプリートすると現物化も可能(エキスパンション毎に期限あり、現物化した場合、電子データは消滅する)。
残念ながら日本語には未対応。
・MTG Arena
2018年にベータ版オープン。2019年の正式リリース前に日本語にも対応したネット対戦ツール。
無課金でも初期配付カードと、ログインボーナスとかで遊んでいける。
演出面や操作性などは、MOと比較してかなり進化した。
最近のゲームっぽい操作性が、インスタントを多用するデッキとあんまり相性良くないのがちょっと残念なくらいだけれど、仕方ないよね、と諦める程度のこと。
無課金でも問題なく遊べる代わりと言ってはなんだが、現物化には対応していない。
■ルール面での用語、略称
・フォーマット
「Format」。直訳すると「型」や「形式」。
『MTG』のカードを使った遊び方の取り決めをしたもので、大まかに分けると構築戦と限定戦がある。
◆ 構築戦(Constructed)
自分の所有カードでデッキを作る(構築する)遊び方。
主流なフォーマットとして、スタンダード、他にパイオニアやモダンなどがある。
基本的に60枚以上のデッキを作成して、同名カードは(基本土地カードを除き)4枚ずつしか使用できない。
◇ スタンダード(Standard)
「秋発売のエキスパンションの発売日~翌年秋のエキスパンション発売直前」までを1シーズンとし、現在のシーズンに発売されたカードセットと、前シーズンの2シーズン分の期間のカードセットで60枚以上のデッキ構築をして対戦を行うフォーマット。
大雑把に言えば「ここ二年間で発売されたカードで遊ぶ」対戦方法。
最近発売されたカードだけ知っていれば済むので、登竜門としてお勧めのフォーマット。
◇ パイオニア(Pioneer)
2019年に制定されたばかりのフォーマット。
2012年秋発売の『ラヴニカの回帰』~現在発売されているエキスパンション(および基本セット)での構築戦。
各年代の「スタンダードのデッキ+α」くらいで参加できるので、スタンダードの期間から外れてしまった二年以上前のカードは、この大会で使っていこう。
◇ モダン(Modern)
2010年に制定されたフォーマットで、「2003年以降に発売されたカードセット」で60枚以上のデッキを構築して対戦を行うフォーマット。
エキスパンション名で言うなら『ミラディン』ブロック以降のカードが使用できる(基本セットは『第8版』以降)。
『MTG』はカードの印刷デザイン(枠や文字フォントなど)が何度か変更されているが、この時に大規模な変更があり、そのタイミングが使用可否のラインとなっている。そのため、新枠デザイン以降のフォーマット、と当初は呼ばれたりもしていた。
パイオニアとは違い、スタンダードのデッキで相手をするには少々辛い。
当初は、「各スタンダードデッキを強化して遊ぶ」くらいでも勝ち負けできていたし、友人知人と遊ぶなら今でもそれで良いと思う。
大規模な大会に出るとなると、様々なデッキの動きを知っていないと勝つのは難しい。
◇ レガシー(Legacy)
一部のオーバーパワー(と現在のルールにそぐわないその他若干)の禁止カードを除き、1993年から現在までに発売されたカードをすべて使えるフォーマット。
モダン相手だと辛いのに、レガシー相手だとスタンダードのデッキで意外と勝負になるのが不思議ではある(一部の高速コンボやロックデッキを除く)。
◇ ヴィンテージ(Vintage)
一部の現在のルールにそぐわない禁止カードを除き、すべてのカードが使用できるフォーマット。
レガシーで禁止されているカードもほぼすべてが使用可能だが、一部のオーバーパワーカードはデッキへの採用可能枚数を1枚に制限されている。
レガシーで4枚使えるカードがヴィンテージでは1枚制限カードに指定されている場合もあるので注意が必要。
◇ Pauper
今までに販売されたコモンカードだけでデッキを構築するフォーマット。
古いマイナーカードを多用したりして、デッキ構築の初心に帰れる感じがすごい。
1枚のカードでの逆転が難しいため、意外と頭を使ってプレイしないといけない。
レアカードを集める必要がなく、比較的お安くデッキが組める。
元々はMOでのお楽しみフォーマットだったが、MFのサイドイベントで実際に開催されたりしている。
◇ 部族戦
時々MFのサイドイベントでモダン部族戦が開催されていたりする。
同じクリーチャータイプのクリーチャーを20体以上デッキに投入することが条件の、クリーチャー戦主体のフォーマット。
◇ Old School
特殊レギュレーションだが、時々MFのサイドイベントで大会が開催されたりしている。
『MTG』がブロック形式での販売が定着する“以前”のカードセットだけでデッキを構築して遊ぶ。(どこまでを採用範囲にするか差異あり)
古いカードは値段が高騰していることが多いため、貴族の遊びと称される。
◆ Limited(限定戦)
未開封パックを使った遊び方。自分のカードコレクションを使わず、カードプールが限定された遊び方のため、こう呼ばれる。
認定大会の場合、基本土地を足して40枚以上のデッキを作る(土地の目安は使用パックによるが、40枚デッキで16~18枚くらい)
「限定戦」と呼ばれることは皆無、「リミテッド」、略して「リミテ」などと呼ばれる。
# 『MTG』最初のカードセットが「Limited Edition」と呼ばれるが、それは関係ない。
◇ シールド戦
盾(Shield)ではなく、未開封(Sealed)のこと。
各自未開封パックを6つ用意し、その中身の90枚に、好きな枚数の基本土地を加えて40枚以上のデッキを組む。
「1枚で勝てるカード」を所有しているかなど、多少運に左右されることもあるが、大量のサイドボードが存在することになるので、相手との相性を考えて2ゲーム目はまったく違う色のデッキを組んだりもできる。
強いカードを選定する目利き能力と、発想力が活きるフォーマット。
◇ ブースタードラフト(Booster Draft)
基本的には8人推奨。6人~10人なら何とか。略すと「ブードラ」。
各自未開封パックを開け、その15枚の中から1枚自分が使いたいカードを選んで、1枚裏向きにして伏せておく(「ピックする」、という)。
全員が1枚ピックしたら、残りのカードを軽くシャッフルして時計回りに隣の人(左隣の人)に裏向きにして渡す。
全員が隣の人にカードを渡したら、右隣の人から受け取った14枚のカードをチェック。同様に1枚選んで先程ピックしたカードの上に重ねて置く。
最後の1枚になるまでこの手順を繰り返す。
2パック目も同様に開封したら1枚選び、先ほどまで重ねておいていた15枚の束の上に重ねておく。
1枚選んだら今度は逆時計回りに、隣の人(右隣の人)に渡す。
左隣の人から1枚減ったカードプールを受取り、同じ作業を最後の1枚になるまで繰り返す。
3パック目も同様。
3パック目の渡す方向は1パック目と同じ時計回りになる。
この手順を終えると、自分で選んだカード45枚の束ができあがることになる。
これらのカードに好きな枚数の基本土地を加えて40枚以上のデッキを作り対戦を行う。
遊べば遊ぶほど味が出てくる、皆でわいわいやるのも、玄人同士が頭使って遊ぶのも楽しいフォーマット。
◆多人数戦フォーマット(Multi-player Format)
『MTG』には1対1ではなく、多人数で遊ぶことを前提としたフォーマットも幾つかある。
双頭巨人戦という公式フォーマット以外にも、非公式フォーマットとしていろいろなルールで遊ばれることがあるが、一部のフォーマットは公式の製品でカバーしている。
◇ 双頭巨人戦(Two-Head Giant)
2VS2のタッグ戦を行うルール。構築戦でもリミテッドでも遊べるようにルールが整えられている。
認定戦の開催が可能だが、滅多に見ない。
# 岩手県雫石町の「駄菓子のたまや」では、毎プレリリースイベントで双頭巨人戦を開催しているよ!
大雑把に言うなら、初期ライフは30点、チームごとのターン進行、ドローやセットランドはプレイヤー単位、攻撃やブロックはチームでまとめて、「対象のプレイヤー」は一人を選ぶ、「各対戦相手」となっていたら対戦相手二人とも、という感じで進行する。
ルール上は3VS3(三頭巨人戦)なども可能。
◇ 統率者戦(Commander)
公式がサポートを開始する前のフォーマット時代の呼び名、、「EDH(いーでぃーえいち)」=「Elder Dragon Hilander」と呼ぶ人も多い。
・伝説のクリーチャー・カードを1枚選び、それを「統率者」とする
・デッキは1枚制限で、必ず100枚の必要がある(統率者以外で99枚)
・デッキに採用できるカードは、統率者の固有色(そのカードのマナコストの色だけでなく、起動型能力や誘発型能力で使用するマナシンボルを含む)に含まれる色のカードか、無色のカードに限られる(厳密には「「統率者の固有色」以外のマナシンボルを含んだカードは使用できない」)
・統率者は、手札とは別に統率者領域に置かれ、これは手札にあるかのように唱えることができる。戦場から離れる際に墓地や追放領域ではなく統率者領域に戻してよい。そうした場合、再度唱えることが可能だが、2度目以降は「過去に唱えた回数×2マナ」が余分に必要となる。
・初期ライフは40点である。
・追加の敗北条件として、「同一の統率者から21点以上のダメージを受けた」が追加される(統率者ダメージ、と呼称される)
大雑把に言うとこんなルール。
「昔手に入れた、好きだったカードが使用できる」「4枚揃える必要がない」など、デッキ構築のハードルが比較的低い。すぐ遊べる構築済みデッキも毎年販売されている。
四人対戦が推奨はされているが、友人知人と遊ぶだけなら別に3人でも5人でもそれ以上それ以下でも好きにして良い。
◇ブロール(Brawl)
「使用できるカードがスタンダード準拠の統率者戦」と言うべきフォーマット。
違いは、
・統率者は伝説のクリーチャーではなく、プレインズウォーカー・カードでも良い
・デッキは60枚(統率者以外に59枚)
・初期ライフは30点
・統率者ダメージは存在しない
といった感じ。
スタンダードの余ったレア(デッキに使わずストレージで眠っているリミテボム)とストレージのコモン、アンコモンで作っても遊べるデッキには仕上がるので、デッキ作成のハードルは極めて低い。
個人的には好きなフォーマットだけど、あんまり大会がない。
開くか。
これも一応四人対戦推奨だけれど、(以下略)。Arenaでは、1VS1のブロール戦イベントが開催されたりしている。
◇魔王戦(Archenemy)
魔王役の一人に、複数人で挑む1VS多の特殊多人数戦。
デッキは通常の構築戦と同じルールで作成される(60枚)。
人数の戦力差を埋めるため、魔王は計略カードと呼ばれる特殊な専用カードも使用する。
ボードゲーム好きな人や、普段大会に出ないで友人知人で主に遊んでいる人にはお勧め。
『MTG』の競技イベント大好き、みたいな人たちでわいわい遊べるかは各人の気質次第。
◇プレーンチェイス(Planechase)
「次元カード」というMTGの舞台となった各次元の世界観を表したカードが存在する多人数対戦推奨のゲーム。次元カードは1枚だけ表向きになっており、様々な影響を及ぼす(土地から出るマナが倍になる、攻撃クリーチャーのパワーが上がる、など)。各プレイヤーは自分の手番に次元ダイスというものを振ることが出き、出た目によって次元に応じたボーナスを得たり、次元渡り(今オープンされてる次元カードを裏向きにして、次のカードをオープンする)を行ったりする。
Tips.フォーマットによって扱いが変わる珍しいもの
「領域」の一つ、「墓地」のカードについて、スタンダードやパイオニアやブロール、現在発売中のブースターパックを使ったリミテッドでは順番を変えても良い。墓地の特定のカード群を参照するカード(インスタントとソーサリーの枚数と同じパワーを持つ《弾けるドレイク》や、宿根という能力など)もあるので、そのカード群をまとめてカウントしやすくしても良い。
しかし、『MTG』の古いカードには、墓地のカードの順番を参照するカードが何枚かあるため、古いカードを使用できるフォーマット(「レガシー」や「統率者戦」)では墓地の順番を変更してはいけないし、呪文や能力の解決に際し正しい順番でカードを墓地に置くことが求められる。
最近始めて、広いカードプールのフォーマットで初めて遊ぶ時などに、慣れた人に注意されたりするかもしれませんが、そういうルールがあることを思い出していただければ。
・プレイヤー
対戦中なら、あなたと、対戦相手のこと。
通常その2人で行うが、双頭巨人戦やその他多人数戦などの場合もっと増える。
(双頭巨人戦などの多人数戦の場合、「チームメイト」という立場も増える)
あるいは、大会の参加者皆さんのこと。
・ジャッジ
公認大会なら必ずいる、そのイベントを執り行う人。
「認定ジャッジ」という制度があり、「この人になら運営を任せても大丈夫、ルールにも詳しい」と認められた人が世界中にいるが、普段のショップの大会には別段認定ジャッジは必要ではないので、(認定ジャッジではない)ショップの店員さんが切り盛りしていることの方が多い。認定ジャッジとして名乗りを上げている人は、ショップでの大会会場はもちろん、DNやTwitter界隈にいっぱいいるので、困ったことがあったら相談してみても良いと思うよ。
・ゲーム
あなたと対戦相手が行う対戦の一本分のこと。通常、初期ライフ20点が先に0点になった方が敗北する(その他の勝利条件は前のページ参照)
・マッチ
実際に対戦相手と行う試合のことで、多くの大会で二本先取となる。
前に挙げた“ゲーム”という単語を使うなら、「2ゲーム先取の、3ゲーム制」となる。
『MTG Arena』のTraditionalでないイベントはBO1(1ゲーム先取)だったりする。
・ラウンド
とある大会の、何試合目かを表す。
もしもその日の大会が「全五回戦」の場合、第一ラウンドから第五ラウンドまであることになる。
各対戦の区切りとなり、各ラウンドで1マッチの対戦をすることとなる。
・スイスドロー、スイスラウンド
現実の『MTG』のほとんどの大会で採用されている運営形式。
何回戦か行われる大会において、試合に負けてもそこで終わりではなく、全員既定のラウンドが終わるまで参加できる。
各ラウンドでは同じ成績の人(あるいは成績が近い人)を優先してマッチングさせる。
例えばとある大会の三回戦では、それまで2連勝している人同士が対戦を行い、同様に1勝1敗同士、0勝2敗同士での対戦組み合わせとなる。
その日、何回戦(何ラウンド)の大会なのかは、通常は大会の最初の対戦前に主催者(あるいはジャッジ)から発表が行われる。
・シングルエリミネーション
スイスラウンドとは異なり、1敗したら負け抜けとなる運営形式。
日本で「トーナメント形式」と言った場合、通常シングルエリミネーションのこと。高校野球(甲子園)の大会形式などがこれに当たる。
ちなみに、1敗したら敗者復活戦やトーナメント表の別の場所に移動させられて、2敗目までは試合が続く形式は「ダブルエリミネーション」と言う。スポーツでもカードゲームでも、意外とこの形式の大会も多い。
『MTG』の多人数の大会で優勝を決める場合、「参加人数に応じたラウンド数のスイスラウンド」→「Top8プレイヤーでのシングルエリミネーション」という手順を踏むことが多い。
・ドロップ
大会から途中で抜ける事。何か用事が発生したり、体調が悪くなってきた時は遠慮する必要はない。
次のラウンドのペアリング(対戦相手決定の)発表前に、大会主催者やジャッジにしっかり伝えよう。対戦組み合わせが出来てしまっていても用事や体調第一で、無理に対戦に時間を割かずに、ドロップする意志を対戦相手とジャッジに伝えて退席しよう。
規定の対戦結果記入用紙を使っている場合、ドロップのチェック欄が右側にあるのでそこにチェックを入れれば良い。
・対戦結果記入用紙(リザルト、スリップ/Result Slip)
画像参照。
リンク先参照。
・投了(コンシード/Concede)
各ゲームの途中で、いつでも投了を宣言できる。
自分に負けが付くが、各マッチは時間が決められているので、2本目3本目を時間内に連取するために、1本目でほぼ逆転不可能になったなら早めに投了するのも一つの選択肢となる。
投了が禁止されているTCGもあるとのことだが、MTGにはそういうルールはないので遠慮せずに投了を宣言しよう。
・デッキ
あなたが選んだカードの束。
構築戦なら通常60枚以上、限定戦なら40枚以上となる。
「メインデッキ」などとも呼ばれる。
・サイドボード
メインデッキとは別に準備しておくカード。構築戦の場合15枚。リミテッドの場合、デッキに含まれていない残りのすべてのカードがそれとなる。
各マッチの2ゲーム目から、メインデッキとサイドボードのカードを任意の枚数入れ替えても良い(デッキの最低枚数は守らなければならない)。
構築戦では主に「メインデッキに入れていても役に立つかどうか分からないが、限定的に強いカード」や、「自分のデッキが苦手なデッキやカードを相手にした時の相性差を埋めるためのカード」が準備される。
<色の略称、色の組み合わせの通称>
■ 基本の五色
白:Wと書かれる。White
青:Uと書かれる。blUe(最初の二文字が黒と被るため)
黒:Bと書かれる。Black
赤:Rと書かれる。Red
緑:Gと書かれる。Green
「白青コントロールデッキ」と「WUコントロールデッキ」は同じ意味。
■ 友好色、対抗色
カードの裏面を見てもらうと分かるが、5つの点が五角形の頂点の位置に並んでいる。
時計回りに、白→青→黒→赤→緑(→白に戻る)の順であるが、
この隣あった色を友好色、隣り合っていない色(対角線が引ける点)を対抗色と呼ぶ。
例)白の友好色→緑と青
例)白の対抗色→黒と赤
例)青の友好色→白と黒
……というような感じ。
■ 色対策カード(俗語)
白のインスタントで「対象の黒か赤のパーマネントを追放する」
青のインスタントで「対象の赤の呪文を打ち消す」
黒のインスタントで「対象の黒のクリーチャー1体を破壊する」
など、特定の色のカードにのみ有効なカードがある。
過去にデザインされたものには、「対抗色の二色に有効なもの」「対抗色のうち一色に有効なもの」「自分自身の色に有効なもの」が存在する。
■ 二色の呼び方
白青:アゾリウス
青黒:ディミーア
黒赤:ラクドス
赤緑:グルール
緑白:セレズニア
白黒:オルゾフ
青赤:イゼット
黒緑:ゴルガリ
赤白:ボロス
緑青:シミック
二色の組み合わせは、MTGの次元の一つ『ラヴニカ』の10個あるギルドの名前で呼ばれることがある。
「ボロスウィニー」=「赤白ウィニー」
「グルールビート」=「赤緑ビートダウン」
「オルゾフコントロール」=「白黒コントロール」
このようにデッキ名に使われることがある。
色説明で挙げた「白青コントロールデッキ」と「WUコントロールデッキ」と、「アゾリウスコントロール」は同じ意味。
■ 三色の呼び方
緑白青:バント
白青黒:エスパー
青黒赤:グリクシス
黒赤緑:ジャンド
赤緑白:ナヤ
黒緑白:アブザン
赤白青:ジェスカイ
緑青黒:スゥルタイ
白黒赤:マルドゥ
青赤緑:ティムール
友好三色(「白」を中心にその友好色の「青」と「緑」の組み合わせ、同様に「青」を中心に「白」「黒」、以下略)の組み合わせは、MTGの世界の一つ『アラーラ』の5つの断片から。
対抗三色(「友好三色にならない三色の組み合わせ」または「とある一色とそれらの対抗色2つの組み合わせ」)については『タルキール』の5つの氏族名から。
00年代からのプレイヤーさんは、過去にいた三色の伝説のドラゴンの名を冠して呼ぶ場合もあるので、混乱せずに文脈から判断。
(例:「黒赤緑」を「“デアリガズ”カラーのデッキ」と呼ぶなど。友好色が『インベイジョン』ブロック、対抗色が『次元の混乱』ブロックに収録)
他には「白黒緑」デッキを「ドラン」カラー(一時期、《搭の包囲、ドラン》を使用したその三色のデッキが一世を風靡したことによる)、「白青赤」デッキをトリコロール(フランスの国旗の呼び名=これだけはMTG関係ないので、他で使っても白青赤の三色を表す言葉として教養を示せるチャンス!)などと呼ぶことがある。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/【目次に戻る】_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
https://northernwind.diarynote.jp/202107042148378353/
・『MTG』
『マジック:ザ・ギャザリング』。
製品名としては『Magic』の部分となる。
Tを小文字にするのは正確には間違い(全部大文字が正しい)。
『マジック:ザ・ギャザリング』を知らない人は「ミーティング」と読む。
記念すべき初版=リミテッド版(俗に言うα版、β版)は1993年に発売されて、以後25年以上カードの種類を増やしながら販売が続いている。
・マジック、ギャザ、えむてぃーじー
主に口語。どれも『MTG』のこと。
・TCG
『Trading Card Game』の頭文字。
コレクションを目的としたカード(や写真など)は昔からあったが、それを使って遊べるように作成されたゲーム。
『MTG』が世界初のTCGと言われている。(が、日本のカードダスなど、似たようなものがもっと古くからあったこと自体は否定しない)
今存在する多くのTCGの土台となっているのが『MTG』である(プレイヤーが自分でデッキを作成すること、レアリティの存在、コストの概念など、大本はこのゲームである)
・WotC
『Wizard of the Coast』社。アメリカの会社で『MTG』の開発・販売会社。日本支社もある。
世界最初のTRPG『Dungions and Dragons』の作成・出版なども手掛けている。
2019年11月現在、別のゲーム制作会社(ハズプロ)の子会社となっている。
・WPN店舗
Wizard Play Networkという、WotC社によるショップサポートのこと。
WotC社のウェブサイトの店舗検索で検索することができる、公式イベントを開催しているショップ。
行けば初心者用デッキがもらえたりする(ショップにお問い合わせください。店頭在庫がない場合、取り寄せてもらえたりする。確実にもらえるタイミングとして、公式イベントの「ティーチングキャラバン」開催日を狙って行こう)。
・ティーチングキャラバン
WotC社による初心者講習会。
練習用デッキが無料でもらえて、公認スタッフからゆっくりとルールの説明をしてもらえるぞ!
開催告知を見て、近くで開催されていたら行ってみよう。
・ブースターパック
未開封パック。通常これを買って開封して自分のコレクションを増やしていく。
限定販売の特殊なセットのものでなければ、15枚入り(レアまたは神話レアが1枚、アンコモンが3枚、コモンが10枚、土地カードが1枚)のことが多い。たまにコモンが9枚で代わりにFoil(きらきら光っている)カードが1枚入っていることがある。おめでとう。
神話レアが導入された『M10』以降、基本的には、
「特定のコモンの入手率:特定のアンコモンの入手率」=2:1
「特定のアンコモンの入手率:特定のレア以上の入手率」=2:1
「特定のレアの入手率:特定の神話レアの入手率」=2:1
に近似した割合でレアリティ毎に封入されている(製品によって多少の差がある)。
・ブースターボックス
限定商品でないものは、1箱36パック入りです。
発売して間もなくは店頭で買うと限定のプロモーションカードが付いてきたりするので、ショップで確認してみよう!
・ドラフトブースター
ブースターパックの中でも、従来のもの。
2020年9月発売の『ゼンディカーの夜明け』にて、セットブースターという別形態の商品が販売されることになり、独立した名前が付けられた。
・セットブースター
従来のブースターパックより、「コモン/アンコモンの総数が少ない」「割合的にレアやFoilの入手率が高い」「時々古いカードがおまけ的に入っている」「ちょっと高い」という差が付けられている。
・基本セット
毎年夏(7月頃)に発売されているセット。2020年7月に『Magic2021』(略称『M21』)が発売。
比較的、複雑なルールのカードが少なく、遊びやすいセット。
昔は2年に1度発売だったり、まったく販売していない時期も存在するが、現在は毎年発売している。(が、2021年は『DnD』とのコラボ的な商品が基本セット代わりになりそう)
・エキスパンション
年に三回程度(たいていは、秋:9~10月頃、冬:1月~2月頃、春:4月~5月頃の三回)発売されているカードセット。
発売時期、発売間隔は、ずれることがあります。
世界観に応じて、封入されるカードのタイプや色に偏りがあったり、特殊な効果を持ったカードも多い。
新しいセットのパック剥くの楽しい。
・ブロック(旧用語)
1996年発売の『ミラージュ』以降、
・1年間に3つのエキスパンションを発売
・これをブロックと呼称する
・秋発売のブロック最初のエキスパンションを大型セット(収録カード多)、冬発売、春発売のエキスパンションを小型セット(収録カード少)とする
というルーティンではカードセットはデザインされ、2014年-2015年発売の『タルキール』ブロックまでこれは継続した。(一部ブロックは大小の差などあり)
スタンダードの硬直化の解消、ストーリーの展開を早めたい、などを理由に、3エキスパンションでのブロック制を廃止。以後は時期や形式を変更しながらの紆余曲折を経て、販売が続いていくこととなった
・プレリリース大会
新しい基本セットやエキスパンションの発売日の前週の週末に行われるお披露目大会。
WPNショップの多くで開催されており、デッキも不要で、行けば真新しいパックを使って遊べる(後述の「リミテッド」の形式で行われる)
一番初心者に優しい大会であり、行けばプレイングやデッキ構築のノウハウを教えてもらいながら遊べるよ。
・FNM
「フライデーナイトマジック/Friday Night Magic」の略。
毎週金曜日の夕方以降にWPN店舗で開催されているお気軽イベント。
大会に不慣れな場合は、まずはこれに参加してみよう。
・GP
「グランプリ」の略。「GP名古屋2019」などと使用。Twitterのハッシュタグなどでも使われる(#mtggpnagoya2019 など)。
オープン大会(大会に参加資格がいらない)大会としては最大級の二日がかりの大会。初日の八回戦終了時点で6勝2敗以上の成績のプレイヤーが残り最終ラウンドまで参加できる。8回戦目までに6勝に届かなかったプレイヤーは、残念ながら初日敗退となる。
・MF
「マジックフェスト/Magic Fest」の略。たいていは金曜日~日曜日の三日間開催だが、時々四日間開催になったりする。土曜日と日曜日の最大のイベントがグランプリとなる。グランプリ本戦以外にも、多数のショップブースであったり、ステージイベントがあったり、少人数で開催される大会であったり、多数のイベントが開催されており、会場に行けば遊べる。(プレリリース大会や後述のPTが開催されていない)毎週世界のどこかで開催されていて、日本国内だと毎年3~4回程度開催されている
・PT(プロツアー、2018年まで)
「プロツアー/Pro Tour」。GPと違って完全招待制のイベント。
プロツアー予選の優勝者や、GPの上位入賞者に参加資格が与えられる。
金土日の三日間開催で、三日目に進出したTop8プレイヤーは「プロツアーサンデー参加者」として世界の強豪と見なされる。基本的にはエキスパンション発売毎に開催され、年に3~4回開催されていた。2018年に「MC」と大会名が変わった。
・MC(2019年)
「ミシックチャンピオンシップ/Mythic Championship」。ほぼプロツアーと同義。Arenaでのオンライン対戦なども行われ回数が増えた。
・PT(2020年から)
「プレイヤーツアー/Player Tour」の略。世界の各地域(アジア、北アメリカ等)毎に開催されるイベント。各国で開催された予選大会通過者で行われるちょっとだけ規模が小さくなったプロツアー。ここで良い成績を出すと世界大会に参加できる。
・PTQ(MCQの時期も)
今は「プレイヤーツアー予選/Player Tour Qualifiers」の略(2018年以前の記事だと、「プロツアー予選/Pro Tour Qualifiers」のこと)。これで優勝したら、PTに出られるよ!というある程度以上の規模のWPNショップで行われている予選会。MFでも開催されるのが定番。
・PPTQ/RPTQ(2013年~2018年)・PMCQ/RMCQ(2018年~2019年)
勝てばプロツアーに参加できる「プロツアー予選」が各国で毎シーズン何回かずつ開催されていたが、これの参加者が増加の一途をたどり、一日の大会として処理するのが難しくなった。その結果、ショップ単位で開催される「Preliminary Pro Tour Qualifiers/プロツアー予備予選」の優勝者が一堂に会して「RegionalPro Tour Qualifiers/プロツアー地域予選」を開催、これの上位者をプロツアーへ招待する二段階方式へと改められた。PTの名称がMCに変わった時期も、予備予選などの呼称もPTをMCに置き換えてこの予選の形式は継承された。
・殿堂入りプレイヤー
毎年他薦で一定の評価を得たプレイヤーが選ばれている『MTG』界隈のすごいプレイヤーの皆さん。
プロツアーサンデー複数回は当たり前の強豪揃い。
日本人の殿堂入りプレイヤーもいる。
・MO
『Magic Online』のこと。00年代半ばからサービスが始まっている、パソコン上でネット対戦が行えるツール。
ここでもPTの予選が開かれたりしている。
ゲーム内でパックを買ったりして電子データでの資産が増える事になるが、カードをコンプリートすると現物化も可能(エキスパンション毎に期限あり、現物化した場合、電子データは消滅する)。
残念ながら日本語には未対応。
・MTG Arena
2018年にベータ版オープン。2019年の正式リリース前に日本語にも対応したネット対戦ツール。
無課金でも初期配付カードと、ログインボーナスとかで遊んでいける。
演出面や操作性などは、MOと比較してかなり進化した。
最近のゲームっぽい操作性が、インスタントを多用するデッキとあんまり相性良くないのがちょっと残念なくらいだけれど、仕方ないよね、と諦める程度のこと。
無課金でも問題なく遊べる代わりと言ってはなんだが、現物化には対応していない。
■ルール面での用語、略称
・フォーマット
「Format」。直訳すると「型」や「形式」。
『MTG』のカードを使った遊び方の取り決めをしたもので、大まかに分けると構築戦と限定戦がある。
◆ 構築戦(Constructed)
自分の所有カードでデッキを作る(構築する)遊び方。
主流なフォーマットとして、スタンダード、他にパイオニアやモダンなどがある。
基本的に60枚以上のデッキを作成して、同名カードは(基本土地カードを除き)4枚ずつしか使用できない。
◇ スタンダード(Standard)
「秋発売のエキスパンションの発売日~翌年秋のエキスパンション発売直前」までを1シーズンとし、現在のシーズンに発売されたカードセットと、前シーズンの2シーズン分の期間のカードセットで60枚以上のデッキ構築をして対戦を行うフォーマット。
大雑把に言えば「ここ二年間で発売されたカードで遊ぶ」対戦方法。
最近発売されたカードだけ知っていれば済むので、登竜門としてお勧めのフォーマット。
◇ パイオニア(Pioneer)
2019年に制定されたばかりのフォーマット。
2012年秋発売の『ラヴニカの回帰』~現在発売されているエキスパンション(および基本セット)での構築戦。
各年代の「スタンダードのデッキ+α」くらいで参加できるので、スタンダードの期間から外れてしまった二年以上前のカードは、この大会で使っていこう。
◇ モダン(Modern)
2010年に制定されたフォーマットで、「2003年以降に発売されたカードセット」で60枚以上のデッキを構築して対戦を行うフォーマット。
エキスパンション名で言うなら『ミラディン』ブロック以降のカードが使用できる(基本セットは『第8版』以降)。
『MTG』はカードの印刷デザイン(枠や文字フォントなど)が何度か変更されているが、この時に大規模な変更があり、そのタイミングが使用可否のラインとなっている。そのため、新枠デザイン以降のフォーマット、と当初は呼ばれたりもしていた。
パイオニアとは違い、スタンダードのデッキで相手をするには少々辛い。
当初は、「各スタンダードデッキを強化して遊ぶ」くらいでも勝ち負けできていたし、友人知人と遊ぶなら今でもそれで良いと思う。
大規模な大会に出るとなると、様々なデッキの動きを知っていないと勝つのは難しい。
◇ レガシー(Legacy)
一部のオーバーパワー(と現在のルールにそぐわないその他若干)の禁止カードを除き、1993年から現在までに発売されたカードをすべて使えるフォーマット。
モダン相手だと辛いのに、レガシー相手だとスタンダードのデッキで意外と勝負になるのが不思議ではある(一部の高速コンボやロックデッキを除く)。
◇ ヴィンテージ(Vintage)
一部の現在のルールにそぐわない禁止カードを除き、すべてのカードが使用できるフォーマット。
レガシーで禁止されているカードもほぼすべてが使用可能だが、一部のオーバーパワーカードはデッキへの採用可能枚数を1枚に制限されている。
レガシーで4枚使えるカードがヴィンテージでは1枚制限カードに指定されている場合もあるので注意が必要。
◇ Pauper
今までに販売されたコモンカードだけでデッキを構築するフォーマット。
古いマイナーカードを多用したりして、デッキ構築の初心に帰れる感じがすごい。
1枚のカードでの逆転が難しいため、意外と頭を使ってプレイしないといけない。
レアカードを集める必要がなく、比較的お安くデッキが組める。
元々はMOでのお楽しみフォーマットだったが、MFのサイドイベントで実際に開催されたりしている。
◇ 部族戦
時々MFのサイドイベントでモダン部族戦が開催されていたりする。
同じクリーチャータイプのクリーチャーを20体以上デッキに投入することが条件の、クリーチャー戦主体のフォーマット。
◇ Old School
特殊レギュレーションだが、時々MFのサイドイベントで大会が開催されたりしている。
『MTG』がブロック形式での販売が定着する“以前”のカードセットだけでデッキを構築して遊ぶ。(どこまでを採用範囲にするか差異あり)
古いカードは値段が高騰していることが多いため、貴族の遊びと称される。
◆ Limited(限定戦)
未開封パックを使った遊び方。自分のカードコレクションを使わず、カードプールが限定された遊び方のため、こう呼ばれる。
認定大会の場合、基本土地を足して40枚以上のデッキを作る(土地の目安は使用パックによるが、40枚デッキで16~18枚くらい)
「限定戦」と呼ばれることは皆無、「リミテッド」、略して「リミテ」などと呼ばれる。
# 『MTG』最初のカードセットが「Limited Edition」と呼ばれるが、それは関係ない。
◇ シールド戦
盾(Shield)ではなく、未開封(Sealed)のこと。
各自未開封パックを6つ用意し、その中身の90枚に、好きな枚数の基本土地を加えて40枚以上のデッキを組む。
「1枚で勝てるカード」を所有しているかなど、多少運に左右されることもあるが、大量のサイドボードが存在することになるので、相手との相性を考えて2ゲーム目はまったく違う色のデッキを組んだりもできる。
強いカードを選定する目利き能力と、発想力が活きるフォーマット。
◇ ブースタードラフト(Booster Draft)
基本的には8人推奨。6人~10人なら何とか。略すと「ブードラ」。
各自未開封パックを開け、その15枚の中から1枚自分が使いたいカードを選んで、1枚裏向きにして伏せておく(「ピックする」、という)。
全員が1枚ピックしたら、残りのカードを軽くシャッフルして時計回りに隣の人(左隣の人)に裏向きにして渡す。
全員が隣の人にカードを渡したら、右隣の人から受け取った14枚のカードをチェック。同様に1枚選んで先程ピックしたカードの上に重ねて置く。
最後の1枚になるまでこの手順を繰り返す。
2パック目も同様に開封したら1枚選び、先ほどまで重ねておいていた15枚の束の上に重ねておく。
1枚選んだら今度は逆時計回りに、隣の人(右隣の人)に渡す。
左隣の人から1枚減ったカードプールを受取り、同じ作業を最後の1枚になるまで繰り返す。
3パック目も同様。
3パック目の渡す方向は1パック目と同じ時計回りになる。
この手順を終えると、自分で選んだカード45枚の束ができあがることになる。
これらのカードに好きな枚数の基本土地を加えて40枚以上のデッキを作り対戦を行う。
遊べば遊ぶほど味が出てくる、皆でわいわいやるのも、玄人同士が頭使って遊ぶのも楽しいフォーマット。
◆多人数戦フォーマット(Multi-player Format)
『MTG』には1対1ではなく、多人数で遊ぶことを前提としたフォーマットも幾つかある。
双頭巨人戦という公式フォーマット以外にも、非公式フォーマットとしていろいろなルールで遊ばれることがあるが、一部のフォーマットは公式の製品でカバーしている。
◇ 双頭巨人戦(Two-Head Giant)
2VS2のタッグ戦を行うルール。構築戦でもリミテッドでも遊べるようにルールが整えられている。
認定戦の開催が可能だが、滅多に見ない。
# 岩手県雫石町の「駄菓子のたまや」では、毎プレリリースイベントで双頭巨人戦を開催しているよ!
大雑把に言うなら、初期ライフは30点、チームごとのターン進行、ドローやセットランドはプレイヤー単位、攻撃やブロックはチームでまとめて、「対象のプレイヤー」は一人を選ぶ、「各対戦相手」となっていたら対戦相手二人とも、という感じで進行する。
ルール上は3VS3(三頭巨人戦)なども可能。
◇ 統率者戦(Commander)
公式がサポートを開始する前のフォーマット時代の呼び名、、「EDH(いーでぃーえいち)」=「Elder Dragon Hilander」と呼ぶ人も多い。
・伝説のクリーチャー・カードを1枚選び、それを「統率者」とする
・デッキは1枚制限で、必ず100枚の必要がある(統率者以外で99枚)
・デッキに採用できるカードは、統率者の固有色(そのカードのマナコストの色だけでなく、起動型能力や誘発型能力で使用するマナシンボルを含む)に含まれる色のカードか、無色のカードに限られる(厳密には「「統率者の固有色」以外のマナシンボルを含んだカードは使用できない」)
・統率者は、手札とは別に統率者領域に置かれ、これは手札にあるかのように唱えることができる。戦場から離れる際に墓地や追放領域ではなく統率者領域に戻してよい。そうした場合、再度唱えることが可能だが、2度目以降は「過去に唱えた回数×2マナ」が余分に必要となる。
・初期ライフは40点である。
・追加の敗北条件として、「同一の統率者から21点以上のダメージを受けた」が追加される(統率者ダメージ、と呼称される)
大雑把に言うとこんなルール。
「昔手に入れた、好きだったカードが使用できる」「4枚揃える必要がない」など、デッキ構築のハードルが比較的低い。すぐ遊べる構築済みデッキも毎年販売されている。
四人対戦が推奨はされているが、友人知人と遊ぶだけなら別に3人でも5人でもそれ以上それ以下でも好きにして良い。
◇ブロール(Brawl)
「使用できるカードがスタンダード準拠の統率者戦」と言うべきフォーマット。
違いは、
・統率者は伝説のクリーチャーではなく、プレインズウォーカー・カードでも良い
・デッキは60枚(統率者以外に59枚)
・初期ライフは30点
・統率者ダメージは存在しない
といった感じ。
スタンダードの余ったレア(デッキに使わずストレージで眠っているリミテボム)とストレージのコモン、アンコモンで作っても遊べるデッキには仕上がるので、デッキ作成のハードルは極めて低い。
個人的には好きなフォーマットだけど、あんまり大会がない。
開くか。
これも一応四人対戦推奨だけれど、(以下略)。Arenaでは、1VS1のブロール戦イベントが開催されたりしている。
◇魔王戦(Archenemy)
魔王役の一人に、複数人で挑む1VS多の特殊多人数戦。
デッキは通常の構築戦と同じルールで作成される(60枚)。
人数の戦力差を埋めるため、魔王は計略カードと呼ばれる特殊な専用カードも使用する。
ボードゲーム好きな人や、普段大会に出ないで友人知人で主に遊んでいる人にはお勧め。
『MTG』の競技イベント大好き、みたいな人たちでわいわい遊べるかは各人の気質次第。
◇プレーンチェイス(Planechase)
「次元カード」というMTGの舞台となった各次元の世界観を表したカードが存在する多人数対戦推奨のゲーム。次元カードは1枚だけ表向きになっており、様々な影響を及ぼす(土地から出るマナが倍になる、攻撃クリーチャーのパワーが上がる、など)。各プレイヤーは自分の手番に次元ダイスというものを振ることが出き、出た目によって次元に応じたボーナスを得たり、次元渡り(今オープンされてる次元カードを裏向きにして、次のカードをオープンする)を行ったりする。
Tips.フォーマットによって扱いが変わる珍しいもの
「領域」の一つ、「墓地」のカードについて、スタンダードやパイオニアやブロール、現在発売中のブースターパックを使ったリミテッドでは順番を変えても良い。墓地の特定のカード群を参照するカード(インスタントとソーサリーの枚数と同じパワーを持つ《弾けるドレイク》や、宿根という能力など)もあるので、そのカード群をまとめてカウントしやすくしても良い。
しかし、『MTG』の古いカードには、墓地のカードの順番を参照するカードが何枚かあるため、古いカードを使用できるフォーマット(「レガシー」や「統率者戦」)では墓地の順番を変更してはいけないし、呪文や能力の解決に際し正しい順番でカードを墓地に置くことが求められる。
最近始めて、広いカードプールのフォーマットで初めて遊ぶ時などに、慣れた人に注意されたりするかもしれませんが、そういうルールがあることを思い出していただければ。
・プレイヤー
対戦中なら、あなたと、対戦相手のこと。
通常その2人で行うが、双頭巨人戦やその他多人数戦などの場合もっと増える。
(双頭巨人戦などの多人数戦の場合、「チームメイト」という立場も増える)
あるいは、大会の参加者皆さんのこと。
・ジャッジ
公認大会なら必ずいる、そのイベントを執り行う人。
「認定ジャッジ」という制度があり、「この人になら運営を任せても大丈夫、ルールにも詳しい」と認められた人が世界中にいるが、普段のショップの大会には別段認定ジャッジは必要ではないので、(認定ジャッジではない)ショップの店員さんが切り盛りしていることの方が多い。認定ジャッジとして名乗りを上げている人は、ショップでの大会会場はもちろん、DNやTwitter界隈にいっぱいいるので、困ったことがあったら相談してみても良いと思うよ。
・ゲーム
あなたと対戦相手が行う対戦の一本分のこと。通常、初期ライフ20点が先に0点になった方が敗北する(その他の勝利条件は前のページ参照)
・マッチ
実際に対戦相手と行う試合のことで、多くの大会で二本先取となる。
前に挙げた“ゲーム”という単語を使うなら、「2ゲーム先取の、3ゲーム制」となる。
『MTG Arena』のTraditionalでないイベントはBO1(1ゲーム先取)だったりする。
・ラウンド
とある大会の、何試合目かを表す。
もしもその日の大会が「全五回戦」の場合、第一ラウンドから第五ラウンドまであることになる。
各対戦の区切りとなり、各ラウンドで1マッチの対戦をすることとなる。
・スイスドロー、スイスラウンド
現実の『MTG』のほとんどの大会で採用されている運営形式。
何回戦か行われる大会において、試合に負けてもそこで終わりではなく、全員既定のラウンドが終わるまで参加できる。
各ラウンドでは同じ成績の人(あるいは成績が近い人)を優先してマッチングさせる。
例えばとある大会の三回戦では、それまで2連勝している人同士が対戦を行い、同様に1勝1敗同士、0勝2敗同士での対戦組み合わせとなる。
その日、何回戦(何ラウンド)の大会なのかは、通常は大会の最初の対戦前に主催者(あるいはジャッジ)から発表が行われる。
・シングルエリミネーション
スイスラウンドとは異なり、1敗したら負け抜けとなる運営形式。
日本で「トーナメント形式」と言った場合、通常シングルエリミネーションのこと。高校野球(甲子園)の大会形式などがこれに当たる。
ちなみに、1敗したら敗者復活戦やトーナメント表の別の場所に移動させられて、2敗目までは試合が続く形式は「ダブルエリミネーション」と言う。スポーツでもカードゲームでも、意外とこの形式の大会も多い。
『MTG』の多人数の大会で優勝を決める場合、「参加人数に応じたラウンド数のスイスラウンド」→「Top8プレイヤーでのシングルエリミネーション」という手順を踏むことが多い。
・ドロップ
大会から途中で抜ける事。何か用事が発生したり、体調が悪くなってきた時は遠慮する必要はない。
次のラウンドのペアリング(対戦相手決定の)発表前に、大会主催者やジャッジにしっかり伝えよう。対戦組み合わせが出来てしまっていても用事や体調第一で、無理に対戦に時間を割かずに、ドロップする意志を対戦相手とジャッジに伝えて退席しよう。
規定の対戦結果記入用紙を使っている場合、ドロップのチェック欄が右側にあるのでそこにチェックを入れれば良い。
・対戦結果記入用紙(リザルト、スリップ/Result Slip)
画像参照。
リンク先参照。
・投了(コンシード/Concede)
各ゲームの途中で、いつでも投了を宣言できる。
自分に負けが付くが、各マッチは時間が決められているので、2本目3本目を時間内に連取するために、1本目でほぼ逆転不可能になったなら早めに投了するのも一つの選択肢となる。
投了が禁止されているTCGもあるとのことだが、MTGにはそういうルールはないので遠慮せずに投了を宣言しよう。
・デッキ
あなたが選んだカードの束。
構築戦なら通常60枚以上、限定戦なら40枚以上となる。
「メインデッキ」などとも呼ばれる。
・サイドボード
メインデッキとは別に準備しておくカード。構築戦の場合15枚。リミテッドの場合、デッキに含まれていない残りのすべてのカードがそれとなる。
各マッチの2ゲーム目から、メインデッキとサイドボードのカードを任意の枚数入れ替えても良い(デッキの最低枚数は守らなければならない)。
構築戦では主に「メインデッキに入れていても役に立つかどうか分からないが、限定的に強いカード」や、「自分のデッキが苦手なデッキやカードを相手にした時の相性差を埋めるためのカード」が準備される。
<色の略称、色の組み合わせの通称>
■ 基本の五色
白:Wと書かれる。White
青:Uと書かれる。blUe(最初の二文字が黒と被るため)
黒:Bと書かれる。Black
赤:Rと書かれる。Red
緑:Gと書かれる。Green
「白青コントロールデッキ」と「WUコントロールデッキ」は同じ意味。
■ 友好色、対抗色
カードの裏面を見てもらうと分かるが、5つの点が五角形の頂点の位置に並んでいる。
時計回りに、白→青→黒→赤→緑(→白に戻る)の順であるが、
この隣あった色を友好色、隣り合っていない色(対角線が引ける点)を対抗色と呼ぶ。
例)白の友好色→緑と青
例)白の対抗色→黒と赤
例)青の友好色→白と黒
……というような感じ。
■ 色対策カード(俗語)
白のインスタントで「対象の黒か赤のパーマネントを追放する」
青のインスタントで「対象の赤の呪文を打ち消す」
黒のインスタントで「対象の黒のクリーチャー1体を破壊する」
など、特定の色のカードにのみ有効なカードがある。
過去にデザインされたものには、「対抗色の二色に有効なもの」「対抗色のうち一色に有効なもの」「自分自身の色に有効なもの」が存在する。
■ 二色の呼び方
白青:アゾリウス
青黒:ディミーア
黒赤:ラクドス
赤緑:グルール
緑白:セレズニア
白黒:オルゾフ
青赤:イゼット
黒緑:ゴルガリ
赤白:ボロス
緑青:シミック
二色の組み合わせは、MTGの次元の一つ『ラヴニカ』の10個あるギルドの名前で呼ばれることがある。
「ボロスウィニー」=「赤白ウィニー」
「グルールビート」=「赤緑ビートダウン」
「オルゾフコントロール」=「白黒コントロール」
このようにデッキ名に使われることがある。
色説明で挙げた「白青コントロールデッキ」と「WUコントロールデッキ」と、「アゾリウスコントロール」は同じ意味。
■ 三色の呼び方
緑白青:バント
白青黒:エスパー
青黒赤:グリクシス
黒赤緑:ジャンド
赤緑白:ナヤ
黒緑白:アブザン
赤白青:ジェスカイ
緑青黒:スゥルタイ
白黒赤:マルドゥ
青赤緑:ティムール
友好三色(「白」を中心にその友好色の「青」と「緑」の組み合わせ、同様に「青」を中心に「白」「黒」、以下略)の組み合わせは、MTGの世界の一つ『アラーラ』の5つの断片から。
対抗三色(「友好三色にならない三色の組み合わせ」または「とある一色とそれらの対抗色2つの組み合わせ」)については『タルキール』の5つの氏族名から。
00年代からのプレイヤーさんは、過去にいた三色の伝説のドラゴンの名を冠して呼ぶ場合もあるので、混乱せずに文脈から判断。
(例:「黒赤緑」を「“デアリガズ”カラーのデッキ」と呼ぶなど。友好色が『インベイジョン』ブロック、対抗色が『次元の混乱』ブロックに収録)
他には「白黒緑」デッキを「ドラン」カラー(一時期、《搭の包囲、ドラン》を使用したその三色のデッキが一世を風靡したことによる)、「白青赤」デッキをトリコロール(フランスの国旗の呼び名=これだけはMTG関係ないので、他で使っても白青赤の三色を表す言葉として教養を示せるチャンス!)などと呼ぶことがある。
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