Step2.基本的な用語に目を通しておこう
2021年7月4日 MTG Tips的なもの※Step2のポイント:丸暗記をする必要はないです。なんとなく、「そういう用語が存在するんだ」と見聞きしておいて、後で分からないところがあったら戻って来ましょう。
<ターン進行>
あなたと対戦相手が、交互に自分のターンを進行し、ゲームが進む。
一つのターンは、5つのフェイズに分かれ、メインフェイズ以外のフェイズはそれぞれステップというものに細分化されている。
■ 開始フェイズ
・アンタップステップ
・アップキープステップ
・ドローステップ
■・ 戦闘前メインフェイズ
■ 戦闘フェイズ
・戦闘開始ステップ
・攻撃クリーチャー指定ステップ
・ブロッククリーチャー指定ステップ
・戦闘ダメージステップ
・戦闘終了ステップ
■・ 戦闘後メインフェイズ
■ 最終フェイズ
・終了ステップ
・クリンナップ・ステップ
<ゲームで存在する領域>
戦場:パーマネントが存在する領域
土地カードや、唱えて解決したクリーチャー・カードや、アーティファクト・カードやエンチャント・カードが存在するエリア
手札:プレイヤーがプレイ可能なカード。ゲーム開始時は7枚。非公開領域(もちろん自分の手札は見られる)
ライブラリー:いわゆる山札。非公開領域。
墓地:いわゆる捨て札置き場。墓地からカードを回収する(手札に戻す)能力や、墓地にある時に効果を発揮するカードなどもある。公開領域。
スタック:唱えた呪文や、起動した能力や誘発した能力が存在する場所。後述。
追放:第二の捨て札置き場的な場所。墓地と違って再利用が想定されていないエリアだが、「一時的に脇に置いておく」イメージで後から帰ってくるカードが一時的にここに移動することもある。公開領域。
■ 以下は、特殊な領域
統率:普段は利用を想定しなくて良い場所。普段の対戦中は意識しなくて大丈夫。
統率者戦やブロールという特殊ルールで統率者が置かれたり、プレインズウォーカーの忠誠度能力で作られた紋章が置かれたりする、手出し不可能なエリア
■ 領域外=ゲームの外部
「ゲームの外部」のカードを参照するカードがある。それらは大会ルールではサイドボード(デッキとは別にあらかじめ準備しておくカード群)のみを参照にする。
Tips.
この中で一番意識されない領域は、おそらくスタックです。
物理的に特定な場所がないため、ゲームを始めた時には分かりにくい点かと思います。
(Arenaでは、呪文を唱えたり、能力を起動したときに画面の右側中央にそのカードが表示されるのでわかりやすいと思います。あそこが「スタック」です)
イメージとしては
1.「このカードを使います」と(マナを払って)手札からスタックにカードを移す。(実際は唱えたカードを相手に見せて「出して良い?」と聞くか、戦場の空いているところに置いて見せることになるはず)
2.対戦相手が「解決して良いですよ」と言ったらスタックにあるカードが解決される(クリーチャーなら戦場に出る、ソーサリーなら書いてあることを実行する)
スタックに複数の呪文(や能力)が溜まることがあります。この場合、後からスタックに移動したものが先に解決されます。
先ほどの例から派生させてみると、
1.「このカードを使います」と(マナを払って)手札からスタックにカードを移す。
2´.対戦相手が「その呪文を打ち消します」と手札にあった《取り消し》を(マナを払って)スタックに移す。
3.この時、解決待ちは後から後からスタックに置かれた《取り消し》である。
4.あなたと対戦相手がそれぞれ新たに呪文を使わないことを確認したら、《取り消し》が解決される。
5.結果、《取り消し》により1.で唱えたカードが打ち消され墓地に置かれる。解決された《取り消し》も墓地に置かれる
<カードのタイプ>
カード・タイプは全部で8種類存在する。
カードの、イラストと下のテキストボックスの間にある横長のゾーンに書かれているもの。
■ パーマネント・カード5種
クリーチャー:生物や怪物が描かれたカード。戦闘の要。
カードの右下に「2/2」のように「パワー/タフネス」の数字が印刷してある。
また、たいていは、中央のカード・タイプ行にクリーチャー・タイプ(種族や職業)が書いてある(「クリーチャー - 人間・兵士」「クリーチャー - ゴブリン・シャーマン」等)。
アーティファクト:武器や防具、お守り、マジックアイテム等。戦場に出しているだけで効果があるものが多い。クリーチャー1体を強化する「装備品」というタイプを持つものもある。他に、他の生物が乗って操作するアイテムを表す「機体」(馬車や飛行船など)というタイプもある
エンチャント:魔法陣。戦場に出しているだけで効果があるものが多い。他のカードひとつに特殊能力を与える「オーラ」というものもある。
土地:マナ(呪文を唱えるために必要なポイント)を捻出するためのカード。自分のメインフェイズに、1ターンに1枚だけプレイ可能。強力なカードはたいていマナをたくさん必要とするため、それを唱える為に何枚も土地を置く必要があり、その強力なカードの出番は必然的にゲーム開始からしばらく先の話となる。
プレインズウォーカー:特殊なカード。ストーリー上に存在する他の魔術師の力を借りるイメージ。たいていは複数の忠誠度能力を持っており、1ターンにいずれか1回だけ起動可能。
■ 非パーマネント・カード2種
ソーサリー:いわゆる呪文。基本的に使い捨て。自分のメインフェイズにしか唱えられない。
インスタント:いわゆる呪文。基本的に使い捨て。アンタップ・ステップ、クリンナップ・ステップ以外なら使用できる。
相手のターン中でも使用できる。また、他の呪文に対応して(割り込むように)唱えることができる。
使用タイミングが広い代わりに、同じ効果の場合、ソーサリーよりマナが1マナ分くらい余分に必要。くらいのバランス(同じ効果なら、ソーサリーの方が必要なマナが少なくて済む。≒同じマナコストなら、たいていはソーサリーの方が強い)
■ 稀なカード・タイプ
部族:クリーチャー・カード以外に、クリーチャー・タイプが印刷されたカードがある。
(「部族・インスタント - ゴブリン」「部族・エンチャント - エルフ」のように)
例えば「ゴブリン・カードを墓地から手札に戻す」という効果で、墓地のゴブリンであるクリーチャー・カードではなく、これを選ぶことができる。
現在では限られたカード・タイプなので、2020年10月時点では覚えておかなくても良い。
以上の8種類である。
◇ 複数のタイプを持つカード
「アーティファクト・クリーチャー - ゴーレム」のように、アーティファクトでありクリーチャーでもあるカードなども存在する。魔力で動く人形や模型など、ゴーレムや構築物に多い。この例だと、アーティファクトを参照するカードやクリーチャーを参照するカード、両方の影響を受ける。強化するカードの影響も、弱体化するカードの影響も受けるため、メリットにもなり、デメリットにもなる。
同様に、「クリーチャー・土地」や「エンチャント・アーティファクト」なども少数存在し、メリットもデメリットも同様である。
◇ サブ・タイプ
先に挙げたように(クリーチャーの種族名や職業名がわかりやすいが、)8種類のカード・タイプ以外に補足のタイプが書かれている。これをサブ・タイプと呼ぶ。これは8種類のカードタイプの右側、-(ハイフン)の右側に書かれている。
「すべての人間は+1/+1の修整を受ける」「すべての人間を破壊する」など、サブ・タイプを参照するカードも多い。
クリーチャーのサブ・タイプは多種に渡る。「種族名のみ」または「種族名・職業名」という場合が多い。特定のクリーチャー・タイプを参照するカードがその時期その時期で何かしらあるので、相性が良いカードを取り揃えてデッキにしたりする。特定のクリーチャータイプにスポットを当てたデッキを「部族デッキ」と呼称したりもする。
アーティファクトのサブ・タイプとして「装備品」「機体」などがある。
エンチャントのサブ・タイプとして「オーラ」「英雄譚」などがある。
土地のサブ・タイプとして、「門」などがある。
◇ 特殊タイプ
8種類のカードタイプやそれに付随するサブ・タイプとは別の特殊なタイプ。
幾つか種類があるが、いつでも目にするものとして「基本(土地)」というものがある。
『MTG』は同じ名前のカードは4枚までしかデッキに入れることができないが、「基本土地 - 平地」「基本土地 - 島」「基本土地 - 沼」「基本土地 - 山」「基本土地 - 森」は、デッキに投入する枚数の制限がない。
他に、ほぼすべてのエキスパンションに収録されているカードに「伝説の/Legendary」という特殊タイプがある。
「伝説のクリーチャー」「伝説のアーティファクト」などと書かれており、多くのカードはそれ独自の固有名詞がカード名に含まれる。
同じマナ・コストのカードと比較して強めのデザインになっていたり、個性的な能力を持っていることが多いが、パーマネント・カードの場合「同じカードを2枚同時に戦場に出せない(何らかの理由で2枚以上戦場に出た場合、同じカードについていずれか1枚を残して残りを墓地に置く)」という制約がある。非パーマネント・カードの場合「伝説のクリーチャーかプレインズ・ウォーカーをコントロールしていない限り、唱えることができない」という制約がある。
2021年7月現在、「伝説の」カードは枠のデザインが特別なものになっており(カード名のすぐ上の部分が波打っている)、区別がつきやすくなっている(このデザインになったのは2018年発売の『ドミナリア』以降)。
現行スタンダードでは、他に『カルドハイム』に収録されている「氷雪」も特殊タイプである。
<色に関わる用語>
MTGで使われる色は五色である。
・白:Wとも書かれる。White
・青:Uとも書かれる。blUe(最初の二文字が黒と被るため)
・黒:Bとも書かれる。Black
・赤:Rとも書かれる。Red
・緑:Gとも書かれる。Green
・無色(のカード):マナ・コスト(カードの右上の、唱えるために必要なコスト)に五色のいずれのシンボルも含まれていないカード。生み出せるマナの色を問わず、土地カードは無色である。また、多くのアーティファクトは無色である。
※マナ・コストに白・青・黒・赤・緑のいずれかの色を含んだアーティファクトは、その色のカードとして扱われる
例)《エンバレスの宝剣》はアーティファクトだが、(4)(赤)(赤)というマナコストなので、これは赤のカードとして扱われる。
・多色:マナコストに白・青・黒・赤・緑の内、二種類以上を含むカードが該当する。
<カードの見方>
カード名:《平地》や《精霊龍、ウギン》など、カードの最上段に書かれているテキスト。「《》という名前のカードを探す」のように、特定のカードを参照するカードも存在する。元のカード名は全部英語なので、日本語のカードが直訳や意訳されていたりすると、元のカード名を知ると印象が変わる場合もある
マナ・コスト:カード名の右側に描かれている色マナのシンボルと数字。
『基本セット2021』の白のコモンのクリーチャーで見ると、
《1/3》と《1/1》(W)
《1/3飛行》と《犬》は(1)(W)
《0/3壁》と《3/2》と《タッパー》は(2)(W)
《グリフィン》は(3)(W)
《猫》は(2)(W)(W)
《犬》は(3)(W)(W)
というような記述となる。
「点数で見たマナ・コスト」を参照する場合があるが、その場合色マナを含めて何点のマナコストを支払うものかをチェックする。
《》と《》は1点(1マナクリーチャー、という言い方になる)
《》と《》は2点(同様に2マナクリーチャー、以下同)
《》と《》は3点
《》と《》は4点(白マナの数が違うが、「点数で見たマナコスト」は同じ4点となる)
《》は5点
カード・タイプ行:前述の「カード・タイプ」が書かれた行。「-」の右側にサブ・タイプが書かれている場合もある
エキスパンション・シンボル:カードタイプ行の右端に描かれたアイコン。カードセット毎にデザインが変わり、見慣れてくるとそのカードがどのセットのものか分かるようになる。『イコリア』は怪物(巨大生物)をイメージしたもので、恐竜の頭部っぽいのでわかりやすい方かな? 基本セットはアルファベットと数字なので、いつのものか本当に分かりやすい。このアイコンが、黒だとコモン、銀だとアンコモン、金だとレア、オレンジっぽい色だと神話レア、と色を見てレアリティが分かるようになっている。
テキスト欄:カードの効果が書いている。たくさんの種類のキーワードが書かれたカードはだいたい強いけれど、一段落の文章がやたら長いカードは面倒くさいだけで強いか弱いかはものによる。
フォント違い(ちょっと前までは斜体)で書かれた範囲は「フレーバー・テキスト」と呼ばれるもので、カードのイラストに描かれた1シーンのストーリーや、そのエキスパンションセットに関連付けられたストーリーが書かれている。格好良いセリフや思わずくすりとほくそ笑む一言が書いていたりするので、暇な時にコモンカードを眺めているだけで楽しくなれる。
パワー/タフネス欄:クリーチャー・カード(と「アーティファクト - 機体」)の右下に「/」を挟んで左右に数字が書かれているボックスがある。向かって左側が「パワー」で右側が「タフネス」となる。
初期忠誠度:プレインズウォーカー・カードの右下に書かれている数字。最初のHP(ヒットポイント)であり、やる気ポイント。あるいは、お友達ポイント。
枠外の情報欄:テキスト欄の下に、ゲームに直接影響がないが、カードの情報がたくさん詰まっている。コレクション要素の塊。
・コレクター番号:「/」の左右に数字が書かれている。向かって左側(分子)がそのカードがそのセットのコレクター番号、右側(分母)がそのカードセットのカード総数となる。…のだが、俗に「番外カード」と呼ばれる、分母を越えた分子のカードも存在する。ブースターパックから出ることがある特殊なデザインのカード(e.g.『テーロス還魂記』の星座カード)、あるいは通常のブースターパックからは出てこない限定カードに付加されている。(e.g. プレインズウォーカーデッキのみに収録されているカード)。ショーケース枠など、はなから分母が削除されたコレクターナンバーを持つカードもある。コレクターナンバーの価値とは。
・C/U/R/M:アルファベットが一文字入っている。カードのレアリティを表し、左から、コモン/アンコモン/レア/神話レア(Mythic)となる
・Ill.:この右側に名前が続き、カードのイラスト欄のイラストレーターの名前が書かれている。参加している日本人イラストレーターも多数います。日本人でも通常アルファベットで名前が書かれているが、『灯争大戦』の日本語版限定イラストを描いているイラストレーターさんのお名前は日本語で書かれている。
・発行年:西暦は発行年。実際にカードが印刷された日時ではなく、そのカードセットが最初に発行された年となる。
・言語:JPは日本語、ENは英語、など、何語かが分かるようになっている。日英以外の言語は俗に多言語版、と呼称する。こだわりでドイツ語版やロシア語版などを使っている人もいるので、もしもよく分からないカードを使われたら、持ち主にテキストを確認しよう。多言語版を使っている人は、カードのテキストをちゃんと説明できるようにしておこう。
<状況起因処理>
丸暗記をする必要はないといったこのstepのなかでも、特にこの「状況起因処理」については、単語からして覚える必要がない。
ターン進行中、常にチェックされる項目となる
いずれかのプレイヤーのライフが0以下:そのプレイヤーはゲームに敗北する
いずれかのクリーチャーのタフネスが0以下:そのクリーチャーは墓地に置かれる。「対象のクリーチャーはターン終了時まで-4/-4の修整を受ける」という効果の呪文などによって発生する。
+1/+1カウンターと-1/-1カウンターが同じパーマネントに置かれている場合、相殺する:計算も面倒で視認性に難ありなので、同じ個数取り除きます。
<主なキーワード能力、キーワード処理>
起動型能力:「コロン(:)」の左側が必要なコスト、右側に解決時の効果が書いている。必要なコストが払えるときに、任意のタイミングで使用を宣言できる。
誘発型能力:「~たび」「~した時」「~(ステップの開始時/終了時)に」などと、ある条件を満たすと自動で誘発し解決待ちになる能力。英語だと「」「」「」。「戦闘の開始時に」などとターン進行をしていれば必ずそのタイミングを迎える場合や、「クリーチャーが死亡したとき」などあるイベントを迎えた時など、様々な条件が書かれている。
プレイする:能動的なアクションはだいたい「プレイする」ことになる。「土地をプレイする」=自分のターンのメインフェイズに手札から土地を戦場に出す。他に、カードを唱えることも「カードをプレイする」ことである。
唱える:カードをプレイすること。通常は、手札のカードのマナ・コストを支払って、手札からスタックに移動すること。墓地から唱えるとかライブラリーとか唱えるとか例外はいっぱいあるけれど、とりあえずコストを支払ってカードをスタックにおくこと。
起動する:起動型能力のコストを払って、能力をスタックにおくこと。
タップする:パーマネント・カード(戦場に出ているカード)を横向きにすること。例えば、基本土地カードをタップするとそれぞれに対応した色マナがマナ・プールに加わる。
起動型能力のコストなどに、「このパーマネントをタップする」ことを意味する、時計回りの矢印マークが使われていることがある。これを、タップシンボルと呼ぶ。カードのテキスト欄を文字に起こしている場合、このシンボルは(T)が使われる。コストとしてタップシンボルが書かれたカードは多いが、クリーチャーは自身の起動型能力を起動するために、戦場に出たばかりのターンにはタップすることができない。クリーチャーではない、例えばアーティファクトや土地は、戦場に出たターンにすぐに起動のためにタップすることができる。コストとしていずれかのパーマネントをタップする場合、既にタップ状態のものを用いることはできない。
Tips.既にタップ状態のものが、何らかの効果でタップすることになった場合、それは何もしない。「タップ状態になるたび~」という誘発型能力があった場合、このケースでは誘発しない。
アンタップする:自分のターンの最初のステップで、自分がコントロールしているすべてのタップ状態のパーマネントをアンタップ状態にする。アンタップ状態のものをアンタップしようとする場合、「タップする」と同様にそれは何もしない。
攻撃する:攻撃クリーチャー指定ステップでクリーチャーを攻撃クリーチャーに指定すること。クリーチャーをタップ状態にして攻撃に参加させることを表す。何らかの理由でタップ状態のクリーチャーは、攻撃クリーチャーに指定することができない。
ブロックする:ブロッククリーチャー指定ステップで、クリーチャーをブロッククリーチャーに指定すること。タップ状態のクリーチャーは、ブロッククリーチャーに指定することができない。
(指定された)カードを探す:「あなたのライブラリーから、基本・土地・カードを1枚探す。そうしたなら公開して戦場に出す」など、主に非公開領域から特定のカードを見つける行為。「探す」際には、指定された非公開領域のカードを表向きにして見ることが許可される(そうじゃないと、探せないよね)。
カード引く、カードをN枚引く:ライブラリーの一番上のカードを手札に移動させる。カードをN枚引く場合、それは「カードを1枚引く」をN回繰り返すことを意味する。
カードを手札に加える:「墓地のクリーチャー・カードを手札に加える」「ライブラリーから基本・土地・カードを探して、公開してから手札に加える」などいずれかの領域からカードを手札に移動させること。「ライブラリーの一番上のカードを手札に加える」場合、「カードを1枚引く」と挙動が似ているが、あくまで別の処理であることを覚えておくと良い
カードをN枚捨てる:手札からカードをN枚墓地へ移動すること。「カードをN枚引く」場合には、1枚引くを繰り返したが、捨てる場合には一度にまとめて移動することとなる。
手札に戻す:指定されたカードを、オーナーの手札に加えること。
先制攻撃:先制攻撃を持つクリーチャーは、戦闘の際に先制攻撃を持たないクリーチャーより先にダメージを与える
絆魂:絆魂を持ったクリーチャーがダメージを与えた時に、このクリーチャーのコントローラーはその点数と同じライフを得る。
飛行:飛行を持ったクリーチャーは、飛行か到達を持つクリーチャーにしかブロックされない
到達:到達を持つクリーチャーは、飛行を持つクリーチャーをブロックできる
接死:接死を持つクリーチャーから1点以上のダメージを受けたクリーチャーは、ダメージがタフネスを超えていなくても破壊される
トランプル:トランプルを持つクリーチャーは、ブロックをされてもブロック・クリーチャーのタフネスより高いパワーを持っている場合に、余剰分のダメージをプレイヤー(か、プレインズウォーカーを攻撃していたならそれ)へ与えることができる
速攻:速攻を持つクリーチャーは、戦場に出たそのターンから攻撃に参加したり、(T)を含む起動型能力を起動できる
警戒:警戒を持つクリーチャーは攻撃クリーチャーに指定する際にタップをしなくて良い(アンタップ状態のまま攻撃クリーチャーとして指定する。攻撃クリーチャーを指定する段階で、何らかの理由で既にタップ状態になっていた場合、警戒があっても攻撃には参加できない――あくまで「攻撃クリーチャーに指定してもタップしない」能力であり、「アンタップ状態からタップ状態にできなくても攻撃をできる」能力ではない)
威迫:威迫を持つクリーチャーは、2体以上のクリーチャーにしかブロックされない(1体ではブロックできない)
瞬速:瞬速を持つカードは、いつでも唱えることができる(インスタント・カードと同様のタイミングで唱えられる)
呪禁:これを持ったパーマネントは対戦相手のコントロールする呪文や能力の対象にならない
破壊不能:「破壊する」という効果で破壊されない。またダメージを何点受けても(タフネス以上のダメージを受けても)破壊されない。
二段攻撃:先制攻撃ダメージステップと通常ダメージステップの二回ともでダメージを与える。実質パワーが二倍になる(与えるダメージが二倍になる)強力な能力
果敢:「あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、このクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を得る」を意味する。
プロテクション([特性]):[特性]には、色やカード・タイプ(または何らかのサブ・タイプ)が記入される。プロテクションを持ったパーマネントやプレイヤーは、その[特性]を持った呪文やパーマネントに対して以下の耐性を得る
・対象にならない
・ブロックされない
・受けるダメージをすべて軽減する
・装備されない、エンチャントされない
占術Nを行う:Nには数字が入る。あなたは自分のライブラリーの上からN枚のカードを見る(手札と混ざらないように注意すること)。その後その内好きな枚数(0枚もOK)を好きな順番でライブラリーの上に戻し、残りのカード(見たN枚の内、上に戻さなかったカード)についてライブラリーの一番下に好きな順番で置く。
切削N:ライブラリーの上からN枚を墓地に置くこと。
破壊する:戦場から墓地に置くこと。「すべてのクリーチャーを破壊する」「対象のアーティファクトを破壊する」など、呪文や能力の効果で起こることが多い。1ターンの間に、タフネスより多くのダメージを受けたクリーチャーや接死を持つクリーチャーから1点以上のダメージを受けたクリーチャーも破壊される。
生贄に捧げる:該当のパーマネントを「コントローラーが選んで」墓地におくこと。自分がコントロールしていないパーマネントは生贄に捧げることができない。「対象のプレイヤーは、クリーチャーを1体生贄に捧げる」「これを生贄に捧げる:対象のクリーチャーに2点のダメージを与える」などのようなテキストになる。
死亡する:クリーチャーが戦場から墓地に置かれること。破壊でも生贄でも、死亡したことには変わらない。「あなたのコントロールするクリーチャーが1体死亡するたび、このクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1つ置く」などのような能力がある
打ち消す:スタック上の呪文や能力を、スタックから取り除くこと。打ち消されたカードはオーナーの墓地に置かれる。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/【目次に戻る】_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
https://northernwind.diarynote.jp/202107042148378353/
<ターン進行>
あなたと対戦相手が、交互に自分のターンを進行し、ゲームが進む。
一つのターンは、5つのフェイズに分かれ、メインフェイズ以外のフェイズはそれぞれステップというものに細分化されている。
■ 開始フェイズ
・アンタップステップ
・アップキープステップ
・ドローステップ
■・ 戦闘前メインフェイズ
■ 戦闘フェイズ
・戦闘開始ステップ
・攻撃クリーチャー指定ステップ
・ブロッククリーチャー指定ステップ
・戦闘ダメージステップ
・戦闘終了ステップ
■・ 戦闘後メインフェイズ
■ 最終フェイズ
・終了ステップ
・クリンナップ・ステップ
<ゲームで存在する領域>
戦場:パーマネントが存在する領域
土地カードや、唱えて解決したクリーチャー・カードや、アーティファクト・カードやエンチャント・カードが存在するエリア
手札:プレイヤーがプレイ可能なカード。ゲーム開始時は7枚。非公開領域(もちろん自分の手札は見られる)
ライブラリー:いわゆる山札。非公開領域。
墓地:いわゆる捨て札置き場。墓地からカードを回収する(手札に戻す)能力や、墓地にある時に効果を発揮するカードなどもある。公開領域。
スタック:唱えた呪文や、起動した能力や誘発した能力が存在する場所。後述。
追放:第二の捨て札置き場的な場所。墓地と違って再利用が想定されていないエリアだが、「一時的に脇に置いておく」イメージで後から帰ってくるカードが一時的にここに移動することもある。公開領域。
■ 以下は、特殊な領域
統率:普段は利用を想定しなくて良い場所。普段の対戦中は意識しなくて大丈夫。
統率者戦やブロールという特殊ルールで統率者が置かれたり、プレインズウォーカーの忠誠度能力で作られた紋章が置かれたりする、手出し不可能なエリア
■ 領域外=ゲームの外部
「ゲームの外部」のカードを参照するカードがある。それらは大会ルールではサイドボード(デッキとは別にあらかじめ準備しておくカード群)のみを参照にする。
Tips.
この中で一番意識されない領域は、おそらくスタックです。
物理的に特定な場所がないため、ゲームを始めた時には分かりにくい点かと思います。
(Arenaでは、呪文を唱えたり、能力を起動したときに画面の右側中央にそのカードが表示されるのでわかりやすいと思います。あそこが「スタック」です)
イメージとしては
1.「このカードを使います」と(マナを払って)手札からスタックにカードを移す。(実際は唱えたカードを相手に見せて「出して良い?」と聞くか、戦場の空いているところに置いて見せることになるはず)
2.対戦相手が「解決して良いですよ」と言ったらスタックにあるカードが解決される(クリーチャーなら戦場に出る、ソーサリーなら書いてあることを実行する)
スタックに複数の呪文(や能力)が溜まることがあります。この場合、後からスタックに移動したものが先に解決されます。
先ほどの例から派生させてみると、
1.「このカードを使います」と(マナを払って)手札からスタックにカードを移す。
2´.対戦相手が「その呪文を打ち消します」と手札にあった《取り消し》を(マナを払って)スタックに移す。
3.この時、解決待ちは後から後からスタックに置かれた《取り消し》である。
4.あなたと対戦相手がそれぞれ新たに呪文を使わないことを確認したら、《取り消し》が解決される。
5.結果、《取り消し》により1.で唱えたカードが打ち消され墓地に置かれる。解決された《取り消し》も墓地に置かれる
<カードのタイプ>
カード・タイプは全部で8種類存在する。
カードの、イラストと下のテキストボックスの間にある横長のゾーンに書かれているもの。
■ パーマネント・カード5種
クリーチャー:生物や怪物が描かれたカード。戦闘の要。
カードの右下に「2/2」のように「パワー/タフネス」の数字が印刷してある。
また、たいていは、中央のカード・タイプ行にクリーチャー・タイプ(種族や職業)が書いてある(「クリーチャー - 人間・兵士」「クリーチャー - ゴブリン・シャーマン」等)。
アーティファクト:武器や防具、お守り、マジックアイテム等。戦場に出しているだけで効果があるものが多い。クリーチャー1体を強化する「装備品」というタイプを持つものもある。他に、他の生物が乗って操作するアイテムを表す「機体」(馬車や飛行船など)というタイプもある
エンチャント:魔法陣。戦場に出しているだけで効果があるものが多い。他のカードひとつに特殊能力を与える「オーラ」というものもある。
土地:マナ(呪文を唱えるために必要なポイント)を捻出するためのカード。自分のメインフェイズに、1ターンに1枚だけプレイ可能。強力なカードはたいていマナをたくさん必要とするため、それを唱える為に何枚も土地を置く必要があり、その強力なカードの出番は必然的にゲーム開始からしばらく先の話となる。
プレインズウォーカー:特殊なカード。ストーリー上に存在する他の魔術師の力を借りるイメージ。たいていは複数の忠誠度能力を持っており、1ターンにいずれか1回だけ起動可能。
■ 非パーマネント・カード2種
ソーサリー:いわゆる呪文。基本的に使い捨て。自分のメインフェイズにしか唱えられない。
インスタント:いわゆる呪文。基本的に使い捨て。アンタップ・ステップ、クリンナップ・ステップ以外なら使用できる。
相手のターン中でも使用できる。また、他の呪文に対応して(割り込むように)唱えることができる。
使用タイミングが広い代わりに、同じ効果の場合、ソーサリーよりマナが1マナ分くらい余分に必要。くらいのバランス(同じ効果なら、ソーサリーの方が必要なマナが少なくて済む。≒同じマナコストなら、たいていはソーサリーの方が強い)
■ 稀なカード・タイプ
部族:クリーチャー・カード以外に、クリーチャー・タイプが印刷されたカードがある。
(「部族・インスタント - ゴブリン」「部族・エンチャント - エルフ」のように)
例えば「ゴブリン・カードを墓地から手札に戻す」という効果で、墓地のゴブリンであるクリーチャー・カードではなく、これを選ぶことができる。
現在では限られたカード・タイプなので、2020年10月時点では覚えておかなくても良い。
以上の8種類である。
◇ 複数のタイプを持つカード
「アーティファクト・クリーチャー - ゴーレム」のように、アーティファクトでありクリーチャーでもあるカードなども存在する。魔力で動く人形や模型など、ゴーレムや構築物に多い。この例だと、アーティファクトを参照するカードやクリーチャーを参照するカード、両方の影響を受ける。強化するカードの影響も、弱体化するカードの影響も受けるため、メリットにもなり、デメリットにもなる。
同様に、「クリーチャー・土地」や「エンチャント・アーティファクト」なども少数存在し、メリットもデメリットも同様である。
◇ サブ・タイプ
先に挙げたように(クリーチャーの種族名や職業名がわかりやすいが、)8種類のカード・タイプ以外に補足のタイプが書かれている。これをサブ・タイプと呼ぶ。これは8種類のカードタイプの右側、-(ハイフン)の右側に書かれている。
「すべての人間は+1/+1の修整を受ける」「すべての人間を破壊する」など、サブ・タイプを参照するカードも多い。
クリーチャーのサブ・タイプは多種に渡る。「種族名のみ」または「種族名・職業名」という場合が多い。特定のクリーチャー・タイプを参照するカードがその時期その時期で何かしらあるので、相性が良いカードを取り揃えてデッキにしたりする。特定のクリーチャータイプにスポットを当てたデッキを「部族デッキ」と呼称したりもする。
アーティファクトのサブ・タイプとして「装備品」「機体」などがある。
エンチャントのサブ・タイプとして「オーラ」「英雄譚」などがある。
土地のサブ・タイプとして、「門」などがある。
◇ 特殊タイプ
8種類のカードタイプやそれに付随するサブ・タイプとは別の特殊なタイプ。
幾つか種類があるが、いつでも目にするものとして「基本(土地)」というものがある。
『MTG』は同じ名前のカードは4枚までしかデッキに入れることができないが、「基本土地 - 平地」「基本土地 - 島」「基本土地 - 沼」「基本土地 - 山」「基本土地 - 森」は、デッキに投入する枚数の制限がない。
他に、ほぼすべてのエキスパンションに収録されているカードに「伝説の/Legendary」という特殊タイプがある。
「伝説のクリーチャー」「伝説のアーティファクト」などと書かれており、多くのカードはそれ独自の固有名詞がカード名に含まれる。
同じマナ・コストのカードと比較して強めのデザインになっていたり、個性的な能力を持っていることが多いが、パーマネント・カードの場合「同じカードを2枚同時に戦場に出せない(何らかの理由で2枚以上戦場に出た場合、同じカードについていずれか1枚を残して残りを墓地に置く)」という制約がある。非パーマネント・カードの場合「伝説のクリーチャーかプレインズ・ウォーカーをコントロールしていない限り、唱えることができない」という制約がある。
2021年7月現在、「伝説の」カードは枠のデザインが特別なものになっており(カード名のすぐ上の部分が波打っている)、区別がつきやすくなっている(このデザインになったのは2018年発売の『ドミナリア』以降)。
現行スタンダードでは、他に『カルドハイム』に収録されている「氷雪」も特殊タイプである。
<色に関わる用語>
MTGで使われる色は五色である。
・白:Wとも書かれる。White
・青:Uとも書かれる。blUe(最初の二文字が黒と被るため)
・黒:Bとも書かれる。Black
・赤:Rとも書かれる。Red
・緑:Gとも書かれる。Green
・無色(のカード):マナ・コスト(カードの右上の、唱えるために必要なコスト)に五色のいずれのシンボルも含まれていないカード。生み出せるマナの色を問わず、土地カードは無色である。また、多くのアーティファクトは無色である。
※マナ・コストに白・青・黒・赤・緑のいずれかの色を含んだアーティファクトは、その色のカードとして扱われる
例)《エンバレスの宝剣》はアーティファクトだが、(4)(赤)(赤)というマナコストなので、これは赤のカードとして扱われる。
・多色:マナコストに白・青・黒・赤・緑の内、二種類以上を含むカードが該当する。
<カードの見方>
カード名:《平地》や《精霊龍、ウギン》など、カードの最上段に書かれているテキスト。「《》という名前のカードを探す」のように、特定のカードを参照するカードも存在する。元のカード名は全部英語なので、日本語のカードが直訳や意訳されていたりすると、元のカード名を知ると印象が変わる場合もある
マナ・コスト:カード名の右側に描かれている色マナのシンボルと数字。
『基本セット2021』の白のコモンのクリーチャーで見ると、
《1/3》と《1/1》(W)
《1/3飛行》と《犬》は(1)(W)
《0/3壁》と《3/2》と《タッパー》は(2)(W)
《グリフィン》は(3)(W)
《猫》は(2)(W)(W)
《犬》は(3)(W)(W)
というような記述となる。
「点数で見たマナ・コスト」を参照する場合があるが、その場合色マナを含めて何点のマナコストを支払うものかをチェックする。
《》と《》は1点(1マナクリーチャー、という言い方になる)
《》と《》は2点(同様に2マナクリーチャー、以下同)
《》と《》は3点
《》と《》は4点(白マナの数が違うが、「点数で見たマナコスト」は同じ4点となる)
《》は5点
カード・タイプ行:前述の「カード・タイプ」が書かれた行。「-」の右側にサブ・タイプが書かれている場合もある
エキスパンション・シンボル:カードタイプ行の右端に描かれたアイコン。カードセット毎にデザインが変わり、見慣れてくるとそのカードがどのセットのものか分かるようになる。『イコリア』は怪物(巨大生物)をイメージしたもので、恐竜の頭部っぽいのでわかりやすい方かな? 基本セットはアルファベットと数字なので、いつのものか本当に分かりやすい。このアイコンが、黒だとコモン、銀だとアンコモン、金だとレア、オレンジっぽい色だと神話レア、と色を見てレアリティが分かるようになっている。
テキスト欄:カードの効果が書いている。たくさんの種類のキーワードが書かれたカードはだいたい強いけれど、一段落の文章がやたら長いカードは面倒くさいだけで強いか弱いかはものによる。
フォント違い(ちょっと前までは斜体)で書かれた範囲は「フレーバー・テキスト」と呼ばれるもので、カードのイラストに描かれた1シーンのストーリーや、そのエキスパンションセットに関連付けられたストーリーが書かれている。格好良いセリフや思わずくすりとほくそ笑む一言が書いていたりするので、暇な時にコモンカードを眺めているだけで楽しくなれる。
パワー/タフネス欄:クリーチャー・カード(と「アーティファクト - 機体」)の右下に「/」を挟んで左右に数字が書かれているボックスがある。向かって左側が「パワー」で右側が「タフネス」となる。
初期忠誠度:プレインズウォーカー・カードの右下に書かれている数字。最初のHP(ヒットポイント)であり、やる気ポイント。あるいは、お友達ポイント。
枠外の情報欄:テキスト欄の下に、ゲームに直接影響がないが、カードの情報がたくさん詰まっている。コレクション要素の塊。
・コレクター番号:「/」の左右に数字が書かれている。向かって左側(分子)がそのカードがそのセットのコレクター番号、右側(分母)がそのカードセットのカード総数となる。…のだが、俗に「番外カード」と呼ばれる、分母を越えた分子のカードも存在する。ブースターパックから出ることがある特殊なデザインのカード(e.g.『テーロス還魂記』の星座カード)、あるいは通常のブースターパックからは出てこない限定カードに付加されている。(e.g. プレインズウォーカーデッキのみに収録されているカード)。ショーケース枠など、はなから分母が削除されたコレクターナンバーを持つカードもある。コレクターナンバーの価値とは。
・C/U/R/M:アルファベットが一文字入っている。カードのレアリティを表し、左から、コモン/アンコモン/レア/神話レア(Mythic)となる
・Ill.:この右側に名前が続き、カードのイラスト欄のイラストレーターの名前が書かれている。参加している日本人イラストレーターも多数います。日本人でも通常アルファベットで名前が書かれているが、『灯争大戦』の日本語版限定イラストを描いているイラストレーターさんのお名前は日本語で書かれている。
・発行年:西暦は発行年。実際にカードが印刷された日時ではなく、そのカードセットが最初に発行された年となる。
・言語:JPは日本語、ENは英語、など、何語かが分かるようになっている。日英以外の言語は俗に多言語版、と呼称する。こだわりでドイツ語版やロシア語版などを使っている人もいるので、もしもよく分からないカードを使われたら、持ち主にテキストを確認しよう。多言語版を使っている人は、カードのテキストをちゃんと説明できるようにしておこう。
<状況起因処理>
丸暗記をする必要はないといったこのstepのなかでも、特にこの「状況起因処理」については、単語からして覚える必要がない。
ターン進行中、常にチェックされる項目となる
いずれかのプレイヤーのライフが0以下:そのプレイヤーはゲームに敗北する
いずれかのクリーチャーのタフネスが0以下:そのクリーチャーは墓地に置かれる。「対象のクリーチャーはターン終了時まで-4/-4の修整を受ける」という効果の呪文などによって発生する。
+1/+1カウンターと-1/-1カウンターが同じパーマネントに置かれている場合、相殺する:計算も面倒で視認性に難ありなので、同じ個数取り除きます。
<主なキーワード能力、キーワード処理>
起動型能力:「コロン(:)」の左側が必要なコスト、右側に解決時の効果が書いている。必要なコストが払えるときに、任意のタイミングで使用を宣言できる。
誘発型能力:「~たび」「~した時」「~(ステップの開始時/終了時)に」などと、ある条件を満たすと自動で誘発し解決待ちになる能力。英語だと「」「」「」。「戦闘の開始時に」などとターン進行をしていれば必ずそのタイミングを迎える場合や、「クリーチャーが死亡したとき」などあるイベントを迎えた時など、様々な条件が書かれている。
プレイする:能動的なアクションはだいたい「プレイする」ことになる。「土地をプレイする」=自分のターンのメインフェイズに手札から土地を戦場に出す。他に、カードを唱えることも「カードをプレイする」ことである。
唱える:カードをプレイすること。通常は、手札のカードのマナ・コストを支払って、手札からスタックに移動すること。墓地から唱えるとかライブラリーとか唱えるとか例外はいっぱいあるけれど、とりあえずコストを支払ってカードをスタックにおくこと。
起動する:起動型能力のコストを払って、能力をスタックにおくこと。
タップする:パーマネント・カード(戦場に出ているカード)を横向きにすること。例えば、基本土地カードをタップするとそれぞれに対応した色マナがマナ・プールに加わる。
起動型能力のコストなどに、「このパーマネントをタップする」ことを意味する、時計回りの矢印マークが使われていることがある。これを、タップシンボルと呼ぶ。カードのテキスト欄を文字に起こしている場合、このシンボルは(T)が使われる。コストとしてタップシンボルが書かれたカードは多いが、クリーチャーは自身の起動型能力を起動するために、戦場に出たばかりのターンにはタップすることができない。クリーチャーではない、例えばアーティファクトや土地は、戦場に出たターンにすぐに起動のためにタップすることができる。コストとしていずれかのパーマネントをタップする場合、既にタップ状態のものを用いることはできない。
Tips.既にタップ状態のものが、何らかの効果でタップすることになった場合、それは何もしない。「タップ状態になるたび~」という誘発型能力があった場合、このケースでは誘発しない。
アンタップする:自分のターンの最初のステップで、自分がコントロールしているすべてのタップ状態のパーマネントをアンタップ状態にする。アンタップ状態のものをアンタップしようとする場合、「タップする」と同様にそれは何もしない。
攻撃する:攻撃クリーチャー指定ステップでクリーチャーを攻撃クリーチャーに指定すること。クリーチャーをタップ状態にして攻撃に参加させることを表す。何らかの理由でタップ状態のクリーチャーは、攻撃クリーチャーに指定することができない。
ブロックする:ブロッククリーチャー指定ステップで、クリーチャーをブロッククリーチャーに指定すること。タップ状態のクリーチャーは、ブロッククリーチャーに指定することができない。
(指定された)カードを探す:「あなたのライブラリーから、基本・土地・カードを1枚探す。そうしたなら公開して戦場に出す」など、主に非公開領域から特定のカードを見つける行為。「探す」際には、指定された非公開領域のカードを表向きにして見ることが許可される(そうじゃないと、探せないよね)。
カード引く、カードをN枚引く:ライブラリーの一番上のカードを手札に移動させる。カードをN枚引く場合、それは「カードを1枚引く」をN回繰り返すことを意味する。
カードを手札に加える:「墓地のクリーチャー・カードを手札に加える」「ライブラリーから基本・土地・カードを探して、公開してから手札に加える」などいずれかの領域からカードを手札に移動させること。「ライブラリーの一番上のカードを手札に加える」場合、「カードを1枚引く」と挙動が似ているが、あくまで別の処理であることを覚えておくと良い
カードをN枚捨てる:手札からカードをN枚墓地へ移動すること。「カードをN枚引く」場合には、1枚引くを繰り返したが、捨てる場合には一度にまとめて移動することとなる。
手札に戻す:指定されたカードを、オーナーの手札に加えること。
先制攻撃:先制攻撃を持つクリーチャーは、戦闘の際に先制攻撃を持たないクリーチャーより先にダメージを与える
絆魂:絆魂を持ったクリーチャーがダメージを与えた時に、このクリーチャーのコントローラーはその点数と同じライフを得る。
飛行:飛行を持ったクリーチャーは、飛行か到達を持つクリーチャーにしかブロックされない
到達:到達を持つクリーチャーは、飛行を持つクリーチャーをブロックできる
接死:接死を持つクリーチャーから1点以上のダメージを受けたクリーチャーは、ダメージがタフネスを超えていなくても破壊される
トランプル:トランプルを持つクリーチャーは、ブロックをされてもブロック・クリーチャーのタフネスより高いパワーを持っている場合に、余剰分のダメージをプレイヤー(か、プレインズウォーカーを攻撃していたならそれ)へ与えることができる
速攻:速攻を持つクリーチャーは、戦場に出たそのターンから攻撃に参加したり、(T)を含む起動型能力を起動できる
警戒:警戒を持つクリーチャーは攻撃クリーチャーに指定する際にタップをしなくて良い(アンタップ状態のまま攻撃クリーチャーとして指定する。攻撃クリーチャーを指定する段階で、何らかの理由で既にタップ状態になっていた場合、警戒があっても攻撃には参加できない――あくまで「攻撃クリーチャーに指定してもタップしない」能力であり、「アンタップ状態からタップ状態にできなくても攻撃をできる」能力ではない)
威迫:威迫を持つクリーチャーは、2体以上のクリーチャーにしかブロックされない(1体ではブロックできない)
瞬速:瞬速を持つカードは、いつでも唱えることができる(インスタント・カードと同様のタイミングで唱えられる)
呪禁:これを持ったパーマネントは対戦相手のコントロールする呪文や能力の対象にならない
破壊不能:「破壊する」という効果で破壊されない。またダメージを何点受けても(タフネス以上のダメージを受けても)破壊されない。
二段攻撃:先制攻撃ダメージステップと通常ダメージステップの二回ともでダメージを与える。実質パワーが二倍になる(与えるダメージが二倍になる)強力な能力
果敢:「あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、このクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を得る」を意味する。
プロテクション([特性]):[特性]には、色やカード・タイプ(または何らかのサブ・タイプ)が記入される。プロテクションを持ったパーマネントやプレイヤーは、その[特性]を持った呪文やパーマネントに対して以下の耐性を得る
・対象にならない
・ブロックされない
・受けるダメージをすべて軽減する
・装備されない、エンチャントされない
占術Nを行う:Nには数字が入る。あなたは自分のライブラリーの上からN枚のカードを見る(手札と混ざらないように注意すること)。その後その内好きな枚数(0枚もOK)を好きな順番でライブラリーの上に戻し、残りのカード(見たN枚の内、上に戻さなかったカード)についてライブラリーの一番下に好きな順番で置く。
切削N:ライブラリーの上からN枚を墓地に置くこと。
破壊する:戦場から墓地に置くこと。「すべてのクリーチャーを破壊する」「対象のアーティファクトを破壊する」など、呪文や能力の効果で起こることが多い。1ターンの間に、タフネスより多くのダメージを受けたクリーチャーや接死を持つクリーチャーから1点以上のダメージを受けたクリーチャーも破壊される。
生贄に捧げる:該当のパーマネントを「コントローラーが選んで」墓地におくこと。自分がコントロールしていないパーマネントは生贄に捧げることができない。「対象のプレイヤーは、クリーチャーを1体生贄に捧げる」「これを生贄に捧げる:対象のクリーチャーに2点のダメージを与える」などのようなテキストになる。
死亡する:クリーチャーが戦場から墓地に置かれること。破壊でも生贄でも、死亡したことには変わらない。「あなたのコントロールするクリーチャーが1体死亡するたび、このクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1つ置く」などのような能力がある
打ち消す:スタック上の呪文や能力を、スタックから取り除くこと。打ち消されたカードはオーナーの墓地に置かれる。
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https://northernwind.diarynote.jp/202107042148378353/
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