誰も得しないスタンダードコモン構築の話
2020年8月18日 Magic: The Gathering東北にはneoさんとハンドルネームで呼ばれているジャッジさんがいまして。
彼が切り盛りしているイベントが岩手県一関市のパワーナインというショップで不定期に開催されているんですよ。
スタンダードneo杯とか。パイオニアneo杯とか。
今月30日(日)に、クレイジーneo杯が開催されるんですよ。
フォーマットは「スタンダードコモン構築」。
クレイジーですね。
限定フォーマット大好きマンなので、同行者捕まえられたら行こうかな、みたいな感じ。
環境のメタを読む(読めない)ために、スタンダードのカードセットのキーワード・能力語・部族あたりからデッキを考えてみる。
----
×<諜報(青黒)>
・諜報に反応するカードがコモンにないため、不成立
【翌日追記】ごめんなさい、《闇刃の工作員》の存在を完全に失念していました。ラヴニカ各ギルドの二色のコモン3枚ずつを思い出そうとして、《闇刃の工作員》と《応用生術》だけ思い出せてませんでした。
毎ターン諜報できるなら、カササギ能力持ちとしては最高峰のスペックはしているんだけれど…。これのために継続的に諜報をやり続けられるかというとさすがに悩ましい。
△<招集(緑白)>
・5/4/4警戒、7/5/5トランプルを高速召喚は可能
・緑白トークンへの味付け、白の全体強化との相性は悪くないけれど、そもそも緑白トークンが多分弱い
△<再活(青赤)>
・青赤スペル自体が強いけれど、再活カードの運用はあんまり考えなくて良さそうな。コモンのそれはさすがにパワー不足
・パワー不足とは言ったけれど、1マナの再活呪文は、前倒れな「青赤スペル」での手数増やすのには向いているので速度重視なら考慮
・じっくり戦うなら、後半余った土地を再活に使う前提の構築をするよりは、素直にアドバンテージ取れるカードを増し増しにしよう
○<宿根(黒緑)>
・嘘くさいけれど、コモンの宿根は十分に強い。EtBで、+X/+0威迫、ライフゲイン、+X/+X警戒と、ライフレース壊せるカードが意外と多い
・墓地を削る手段が限られるけれど、コモン構築で削って得られるものは少ないので、切削するだけのカードは無理に使わず「ついでに切削」を使おう
・脱出等、相性が良い能力があるのも○。脱出が恐らく疑似的なアド源になる
△<教導(赤白)>
・赤白横並びアグロは一押しのデッキではある。教導クリーチャーだけで固める意味は基本的にないので、デッキを組む時に存在を思い出す程度でよさそう。
・色的にアドバンテージを取るのが難しいので、息切れ防止よりは前倒れパーツを選択した方が良さそう。
×<白青(附則)>
・附則自体がタップアウトコントロールを推奨するものだけれど、通常構築で見かけないように、コモン構築でも恐らく出番はない
・白青の2色にはなるけれど、強い《拘引》や強い《霊感》など「コモンとしては高性能」なカードは多いので、パーツ取りにどうぞ
△<黒赤(絢爛)>
・絢爛で唱えることで一線級の価値になるカードがコモンでも多数。
・だけれど、黒赤2色でなければいけないかというとそういうわけでもなく、ラクドスギルドとして組む必要はあんまりない。
○<赤緑(暴動)>
・マナレシオに優れて、あと数点を削りに行く時に速攻を選べる、というだけでコモン構築では強い
・暴動で固める意義は一貫性以外あんまりないけれど、+1/+1カウンターシナジーがちょっとだけ使えるので(増殖や、M21のコモン猫とか)、そういう構築を心掛けても良い
○<白黒:死後>
・1/1でも飛行トークンが残るというだけで、コモン構築では無茶苦茶強い
・コモンでは最強の除去色でもあるので、デッキは組みやすいはず
×<緑青(順応)>
・起動しちゃえばマナレシオ的には最強と言える
・殴り合い環境では、テンポ悪すぎて辛い。はず。
・アドバンテージは一番取れる色の組み合わせなので、遅めのデッキを組むなら選択肢としてはありそう
△<動員(青黒赤)>
・個々のカードが何らかの役割を果たしたうえで、おまけでトークン生成(トークン強化)と書いていて単純に強い
・軍団なゾンビトークンに能力付加をするカードがアンコモン以上のため、とりあえず後から育つ(かもしれない)バニラトークン程度の認識で、あんまりシナジーは当てにしない方が良い
・生け贄のコストとかにする方が向いている?
×<白黒(ライフゲイン)>
・ライフゲインに反応するカードがコモンにほぼないため、このシナジーを活かそうとする理由はあんまりなさそう
・基本的に殴り合い環境なので、絆魂自体は強い
○<青赤(スペル)>
・雑に強い
・クリーチャー以外の呪文に反応、2回目の呪文に反応、2枚目のドローに反応するなど細々違うけれど2年間満遍なく相性が良いパーツが転がっているのが偉い
・果敢も多いが、+1/+1カウンターが置かれるクリーチャーの方がサイズ的に偉そう
・青が雑にドロー力に優れている
・普通の構築での青赤デッキより生物が重くなるのが必然のため、序盤は除去で捌いて、生物を出して、ドローしながら戦うイメージでいこう
・緑の巨大生物の対処が課題になるので、バウンスや霜のブレス系を駆使してうまく削りきるか、永続タップの青のオーラなどをサイドボードに詰むなど対処手段は準備したい
◎<白青(飛行)>
・本命。
・回避能力、青のドロー、白の除去、白の全体強化が噛み合って強い
×<エレメンタル(青赤緑)>
・一応、トランプル付与とか攻撃時パワーアップとかいるけれど、寄せ集める価値はあんまりなさそう
△<出来事>
・出来事カードが2枚分の仕事をするので、存在は覚えておくべき
・ただし、出来事カードに反応するのがコモンだと《ギャレンブリグの従者》だけなので、かき集めてデッキを作る意義はほぼない
△<騎士(赤白、黒赤、白黒)>
・騎士に反応するカードは若干あるので、それなりに使える組み合わせはあるかもしれない。
・クローバーがない《恋に落ちた剣士》がどこまで強いか…
・多分、《硫黄投石器》は強い
・騎士専用グレイブディガー(5/3/4)が普通のサイズでアド減として偉いので、組むなら黒赤になりそう?
△<食物(緑黒)>
・暇がある時に3点ゲインできるのが偉いのと、一応本体3点ダメージの起動コストや、剛力化を超えるパンプアップもある
・それなりに有能ではあるが、コモンオンリーでは食物の作成が有限の為(《巨人の串》がギリギリ継続的に出しうる)、依存したデッキが作りにくいのが本音
〇<オーラ(白+α)>
・コモンだけだと、《卓絶した特使》と《ヘリオッドの巡礼者》くらいしかシナジーがあるカードがなさそう
・《樫変化》、《セテッサ式訓練》、《戦茨の恩恵》がある緑が二色目の候補か
・軽いコストで、サイズ補正が大きいオーラが多い赤も候補
・青は《高揚する書物》だけ強い。《星灯りのマント》も嫌いじゃない
・星座持ちもうまく使えそうなら使いたい
・《ケイラメトラの恩恵》、《レインジャーの悪知恵》あたりは取っておきたい
×<赤白ヒロイック>
・英雄的ではないけれど、対象に取ると全軍+1/+0修正を入れる生物をあるだけ追加
・しようと思ったけれど、コモンだと思った以上に数いなかった…
・生物と呪文のバランスも難しい
・赤白横並びに織り交ぜる分には良いと思う
△<脱出(黒・赤・緑)>
・マナレシオが良くなって帰ってくるので消耗戦になれば滅茶苦茶強い
・墓地対策がほぼされないけれど、同時に墓地肥しも少ない。
・脱出をまとめあげるよりは、個々のカードの採用を検討するくらいか
△<生贄(黒赤+α)>
・クリーチャー環境とメタ読みすれば、パクリファイスが自然と強くなるはず
・白の除去が基本的に《平和な心》系になるだろうから、無効化された生物を有効活用できるのも偉い
・コモンだけだとサクリ台の起動にマナが必要で、アクト系の呪文がちょっと重い(3マナ1種、4マナ1種)のと合わせて、序盤は普通にアグロの動きをしていかに削っておけるかになりそう
〇<人間(白黒)>
・戦場で起動して仲間を呼ぶ人間や、EtBで戦隊の人間するのがいるので、実はすっごいアドバンテージが取れる。
・殴るだけで人間を強化する3/3/2もいるので、打点も申し分ない
・ただ、マナカーブが3マナで膨らむのが目に見えているので構築力が問われそう
×<変容(緑+α)>
・変容がコモンに各色1種ずつ、変容に反応するのが《不思議な卵》《本質共生体》のみ
・初手に《本質共生体》があって、除去されず3マナで変容できるカードがある時だけ強そう
・《書庫泥棒》や《泥棒カワウソ》をサイズ増やしながら飛ばしたり威迫を与えたりすると強いので、単体の生物としてカウント、時々変容くらいのイメージでサボタージュ能力持ちと併用するのは悪くないかもしれない
・というわけで、変容重ねるシナジーもほぼないので、単体で採用しても良い場合だけ採用しよう
×<瞬速、威迫、トランプル、警戒>
・イコリアでスポットが当たっているキーワード能力持ちだけれど、さすがにコモンだとまとめる恩恵がほぼないので忘れましょう
×?<サイクリング(赤白+α)>
・コモンだけでも1マナでサイクリング可能なカードの枚数は十分あるけれど、2ターン目に《ドラニスの刺突者》が出せて、除去されなかった時しかサイクリングを続ける意味がないのが辛い。
・《トゲマーモセット》と《罠の戦術家》も並べればさすがに強そうではあるけれど、これだと殴り始めるのが遅そうなんだよなー。防御的にサイクリングする羽目になりそうで、脳内だと他の殴ってくるデッキ相手に間に合ってないんだよなー。多分低マナ域の除去が必要になって、サイクリングカードとのバランスがどんどん難しくなるはず(狐とか救出者は、自分もサイクリング持っているのが偉いよね)
・試してみたらもしかしたら強いかもしれないので、サイクリングが好きなデッキビルダーさんに任せる
△<リアニメイト(黒+α)>
・珍しくコモンにリアニメイトカードがあるので(《再命》)、運用は可能
・リアニメイトの本命はサイクリングで自力で墓地にいける《大いなるサンドワーム》か
・他にも切削や《胸躍る可能性》、黒なら《墓所に潜むもの》のルーター能力などで墓地に生物を送り込めるようにして、リアニメイトさせたい生物を追加しておきたい。切削を使うなら、脱出持ちも混ぜておきたいかな?
・リアニメイトカードの枚数に限りがあるので、墓地の生物2枚回収スペルなどを織り交ぜてフィニッシャーを繰り返し使える体制を築きたい
△<+1/+1カウンター(緑白)>
・コモンだけだとあんまりシナジーはない。が単体で強いカードが多いのは覚えておきたい
○<横並びアグロ(赤白)>
・ここまでの記述通り、赤白のキーワードはコモン構築で有効活用しにくいけれど、単純に並べて殴る分には強いはず
・カード1枚で2体以上のクリーチャーを出すカードが山ほどある組み合わせなので、あとはラッパを吹こう
・M20では緑白がトークンカラーだったので、こっちの組み合わせでもいけなくはないけど、速度重視なら赤白かな?
△<セカンドドロー(緑青、青赤)>
・M21とエルドレインで割り当てられた色が違うけれど、うまく運用すればコモンデッキで大気の精霊が生まれるし、5/4/6警戒というハイスペック地上生物ができたりもする
・ただし、3マナ域のキャントリップ生物と、5マナ域のフィニッシャーという運用になりそうなので、白や黒のデッキ相手に、フィニッシャーが潰され続けるとブロッカー不足で押し切られそう。1~2マナ域もキャントリップスペルばかりにしたくなるけれど、ある程度優秀なブロッカーも入れておこう。
×<バーン(赤単、赤t黒)>
・本体に飛ぶ火力を並べてみると、思った以上に少なくて泣けてくる。
・最近の赤単は容易で、舞台照らしも実験の狂乱も危険因子もない赤単はアド稼げないし、トーブランも宝剣もないと雑な勝利も引き寄せられないのだ。
・マナカーブの頂点を5マナにして《サルカンの浄化》まで積む感じになりそう
・組む分には組めるけれど、生物多めになるのと、相手のライフゲインを阻止する手段が皆無なのがおそらく辛い
(翌日追記)「クリーチャー除去しながら本体にダメージ」がそこそこ優秀なので、土地を絞りすぎなければ案外焼き尽くせるかもしれない。1~2マナ域は《ジンジャープルート》やティム能力持ちで、継続的にダメージ与えられるクリーチャーも採用したい
◎<信心(緑単)>
・雑強い、サイズは正義
・4/4/3出しながら信心分+X/+0修整をトランプル持ちに付与していくだけの簡単なお仕事
◎<ライブラリーアウト(青)>
・そして、Arenaの限定構築でたいてい禁止カードになっている《しつこい請願者》を使ったライブラリーアウトも本命
・唯一無二の欠点は、リアルにこれを30枚以上所持しているプレイヤーが岩手および隣県に何人いるか、である(二人は知っている)
・4手目までに土地4枚しっかり並べて、4手目までに4体並べる動きをしたい。
○<ライブラリーアウトコントロール(青+α)>
・《しつこい請願者》を使わないライブラリーアウトを組むと、コントロール気味になるだろうけれど、困ったことにこれも強い
・0/4の壁で地上を抑え込み、カードを引き増しながら時々バウンスしながら打消しを構え続けるだけのデッキになりそう
・Arenaでドラフトやっていた人は、『エルドレインの王権』のCPUピックの隙間を縫ったライブラリーアウトデッキが大流行したことを思い出そう。あんな感じ
----
みたいなメタゲームじゃないかなー。
・緑単
・赤緑
・青緑
のマナレシオ重視。
・赤白
・白黒
の横並び重視。
・緑白オーラ(キャントリップ、防御重視)
・赤白二段攻撃オーラ
最強単騎を作り上げるオーラデッキ
・白青
・青赤
のテンポ系。
・軸をずらした黒緑系墓地活用
・ライブラリーアウト
あたりじゃないかなー。
ここに書いていないようなオリジナルデッキに遭遇することを期待。
彼が切り盛りしているイベントが岩手県一関市のパワーナインというショップで不定期に開催されているんですよ。
スタンダードneo杯とか。パイオニアneo杯とか。
今月30日(日)に、クレイジーneo杯が開催されるんですよ。
フォーマットは「スタンダードコモン構築」。
クレイジーですね。
限定フォーマット大好きマンなので、同行者捕まえられたら行こうかな、みたいな感じ。
環境のメタを読む(読めない)ために、スタンダードのカードセットのキーワード・能力語・部族あたりからデッキを考えてみる。
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×<諜報(青黒)>
・諜報に反応するカードがコモンにないため、不成立
【翌日追記】ごめんなさい、《闇刃の工作員》の存在を完全に失念していました。ラヴニカ各ギルドの二色のコモン3枚ずつを思い出そうとして、《闇刃の工作員》と《応用生術》だけ思い出せてませんでした。
毎ターン諜報できるなら、カササギ能力持ちとしては最高峰のスペックはしているんだけれど…。これのために継続的に諜報をやり続けられるかというとさすがに悩ましい。
△<招集(緑白)>
・5/4/4警戒、7/5/5トランプルを高速召喚は可能
・緑白トークンへの味付け、白の全体強化との相性は悪くないけれど、そもそも緑白トークンが多分弱い
△<再活(青赤)>
・青赤スペル自体が強いけれど、再活カードの運用はあんまり考えなくて良さそうな。コモンのそれはさすがにパワー不足
・パワー不足とは言ったけれど、1マナの再活呪文は、前倒れな「青赤スペル」での手数増やすのには向いているので速度重視なら考慮
・じっくり戦うなら、後半余った土地を再活に使う前提の構築をするよりは、素直にアドバンテージ取れるカードを増し増しにしよう
○<宿根(黒緑)>
・嘘くさいけれど、コモンの宿根は十分に強い。EtBで、+X/+0威迫、ライフゲイン、+X/+X警戒と、ライフレース壊せるカードが意外と多い
・墓地を削る手段が限られるけれど、コモン構築で削って得られるものは少ないので、切削するだけのカードは無理に使わず「ついでに切削」を使おう
・脱出等、相性が良い能力があるのも○。脱出が恐らく疑似的なアド源になる
△<教導(赤白)>
・赤白横並びアグロは一押しのデッキではある。教導クリーチャーだけで固める意味は基本的にないので、デッキを組む時に存在を思い出す程度でよさそう。
・色的にアドバンテージを取るのが難しいので、息切れ防止よりは前倒れパーツを選択した方が良さそう。
×<白青(附則)>
・附則自体がタップアウトコントロールを推奨するものだけれど、通常構築で見かけないように、コモン構築でも恐らく出番はない
・白青の2色にはなるけれど、強い《拘引》や強い《霊感》など「コモンとしては高性能」なカードは多いので、パーツ取りにどうぞ
△<黒赤(絢爛)>
・絢爛で唱えることで一線級の価値になるカードがコモンでも多数。
・だけれど、黒赤2色でなければいけないかというとそういうわけでもなく、ラクドスギルドとして組む必要はあんまりない。
○<赤緑(暴動)>
・マナレシオに優れて、あと数点を削りに行く時に速攻を選べる、というだけでコモン構築では強い
・暴動で固める意義は一貫性以外あんまりないけれど、+1/+1カウンターシナジーがちょっとだけ使えるので(増殖や、M21のコモン猫とか)、そういう構築を心掛けても良い
○<白黒:死後>
・1/1でも飛行トークンが残るというだけで、コモン構築では無茶苦茶強い
・コモンでは最強の除去色でもあるので、デッキは組みやすいはず
×<緑青(順応)>
・起動しちゃえばマナレシオ的には最強と言える
・殴り合い環境では、テンポ悪すぎて辛い。はず。
・アドバンテージは一番取れる色の組み合わせなので、遅めのデッキを組むなら選択肢としてはありそう
△<動員(青黒赤)>
・個々のカードが何らかの役割を果たしたうえで、おまけでトークン生成(トークン強化)と書いていて単純に強い
・軍団なゾンビトークンに能力付加をするカードがアンコモン以上のため、とりあえず後から育つ(かもしれない)バニラトークン程度の認識で、あんまりシナジーは当てにしない方が良い
・生け贄のコストとかにする方が向いている?
×<白黒(ライフゲイン)>
・ライフゲインに反応するカードがコモンにほぼないため、このシナジーを活かそうとする理由はあんまりなさそう
・基本的に殴り合い環境なので、絆魂自体は強い
○<青赤(スペル)>
・雑に強い
・クリーチャー以外の呪文に反応、2回目の呪文に反応、2枚目のドローに反応するなど細々違うけれど2年間満遍なく相性が良いパーツが転がっているのが偉い
・果敢も多いが、+1/+1カウンターが置かれるクリーチャーの方がサイズ的に偉そう
・青が雑にドロー力に優れている
・普通の構築での青赤デッキより生物が重くなるのが必然のため、序盤は除去で捌いて、生物を出して、ドローしながら戦うイメージでいこう
・緑の巨大生物の対処が課題になるので、バウンスや霜のブレス系を駆使してうまく削りきるか、永続タップの青のオーラなどをサイドボードに詰むなど対処手段は準備したい
◎<白青(飛行)>
・本命。
・回避能力、青のドロー、白の除去、白の全体強化が噛み合って強い
×<エレメンタル(青赤緑)>
・一応、トランプル付与とか攻撃時パワーアップとかいるけれど、寄せ集める価値はあんまりなさそう
△<出来事>
・出来事カードが2枚分の仕事をするので、存在は覚えておくべき
・ただし、出来事カードに反応するのがコモンだと《ギャレンブリグの従者》だけなので、かき集めてデッキを作る意義はほぼない
△<騎士(赤白、黒赤、白黒)>
・騎士に反応するカードは若干あるので、それなりに使える組み合わせはあるかもしれない。
・クローバーがない《恋に落ちた剣士》がどこまで強いか…
・多分、《硫黄投石器》は強い
・騎士専用グレイブディガー(5/3/4)が普通のサイズでアド減として偉いので、組むなら黒赤になりそう?
△<食物(緑黒)>
・暇がある時に3点ゲインできるのが偉いのと、一応本体3点ダメージの起動コストや、剛力化を超えるパンプアップもある
・それなりに有能ではあるが、コモンオンリーでは食物の作成が有限の為(《巨人の串》がギリギリ継続的に出しうる)、依存したデッキが作りにくいのが本音
〇<オーラ(白+α)>
・コモンだけだと、《卓絶した特使》と《ヘリオッドの巡礼者》くらいしかシナジーがあるカードがなさそう
・《樫変化》、《セテッサ式訓練》、《戦茨の恩恵》がある緑が二色目の候補か
・軽いコストで、サイズ補正が大きいオーラが多い赤も候補
・青は《高揚する書物》だけ強い。《星灯りのマント》も嫌いじゃない
・星座持ちもうまく使えそうなら使いたい
・《ケイラメトラの恩恵》、《レインジャーの悪知恵》あたりは取っておきたい
×<赤白ヒロイック>
・英雄的ではないけれど、対象に取ると全軍+1/+0修正を入れる生物をあるだけ追加
・しようと思ったけれど、コモンだと思った以上に数いなかった…
・生物と呪文のバランスも難しい
・赤白横並びに織り交ぜる分には良いと思う
△<脱出(黒・赤・緑)>
・マナレシオが良くなって帰ってくるので消耗戦になれば滅茶苦茶強い
・墓地対策がほぼされないけれど、同時に墓地肥しも少ない。
・脱出をまとめあげるよりは、個々のカードの採用を検討するくらいか
△<生贄(黒赤+α)>
・クリーチャー環境とメタ読みすれば、パクリファイスが自然と強くなるはず
・白の除去が基本的に《平和な心》系になるだろうから、無効化された生物を有効活用できるのも偉い
・コモンだけだとサクリ台の起動にマナが必要で、アクト系の呪文がちょっと重い(3マナ1種、4マナ1種)のと合わせて、序盤は普通にアグロの動きをしていかに削っておけるかになりそう
〇<人間(白黒)>
・戦場で起動して仲間を呼ぶ人間や、EtBで戦隊の人間するのがいるので、実はすっごいアドバンテージが取れる。
・殴るだけで人間を強化する3/3/2もいるので、打点も申し分ない
・ただ、マナカーブが3マナで膨らむのが目に見えているので構築力が問われそう
×<変容(緑+α)>
・変容がコモンに各色1種ずつ、変容に反応するのが《不思議な卵》《本質共生体》のみ
・初手に《本質共生体》があって、除去されず3マナで変容できるカードがある時だけ強そう
・《書庫泥棒》や《泥棒カワウソ》をサイズ増やしながら飛ばしたり威迫を与えたりすると強いので、単体の生物としてカウント、時々変容くらいのイメージでサボタージュ能力持ちと併用するのは悪くないかもしれない
・というわけで、変容重ねるシナジーもほぼないので、単体で採用しても良い場合だけ採用しよう
×<瞬速、威迫、トランプル、警戒>
・イコリアでスポットが当たっているキーワード能力持ちだけれど、さすがにコモンだとまとめる恩恵がほぼないので忘れましょう
×?<サイクリング(赤白+α)>
・コモンだけでも1マナでサイクリング可能なカードの枚数は十分あるけれど、2ターン目に《ドラニスの刺突者》が出せて、除去されなかった時しかサイクリングを続ける意味がないのが辛い。
・《トゲマーモセット》と《罠の戦術家》も並べればさすがに強そうではあるけれど、これだと殴り始めるのが遅そうなんだよなー。防御的にサイクリングする羽目になりそうで、脳内だと他の殴ってくるデッキ相手に間に合ってないんだよなー。多分低マナ域の除去が必要になって、サイクリングカードとのバランスがどんどん難しくなるはず(狐とか救出者は、自分もサイクリング持っているのが偉いよね)
・試してみたらもしかしたら強いかもしれないので、サイクリングが好きなデッキビルダーさんに任せる
△<リアニメイト(黒+α)>
・珍しくコモンにリアニメイトカードがあるので(《再命》)、運用は可能
・リアニメイトの本命はサイクリングで自力で墓地にいける《大いなるサンドワーム》か
・他にも切削や《胸躍る可能性》、黒なら《墓所に潜むもの》のルーター能力などで墓地に生物を送り込めるようにして、リアニメイトさせたい生物を追加しておきたい。切削を使うなら、脱出持ちも混ぜておきたいかな?
・リアニメイトカードの枚数に限りがあるので、墓地の生物2枚回収スペルなどを織り交ぜてフィニッシャーを繰り返し使える体制を築きたい
△<+1/+1カウンター(緑白)>
・コモンだけだとあんまりシナジーはない。が単体で強いカードが多いのは覚えておきたい
○<横並びアグロ(赤白)>
・ここまでの記述通り、赤白のキーワードはコモン構築で有効活用しにくいけれど、単純に並べて殴る分には強いはず
・カード1枚で2体以上のクリーチャーを出すカードが山ほどある組み合わせなので、あとはラッパを吹こう
・M20では緑白がトークンカラーだったので、こっちの組み合わせでもいけなくはないけど、速度重視なら赤白かな?
△<セカンドドロー(緑青、青赤)>
・M21とエルドレインで割り当てられた色が違うけれど、うまく運用すればコモンデッキで大気の精霊が生まれるし、5/4/6警戒というハイスペック地上生物ができたりもする
・ただし、3マナ域のキャントリップ生物と、5マナ域のフィニッシャーという運用になりそうなので、白や黒のデッキ相手に、フィニッシャーが潰され続けるとブロッカー不足で押し切られそう。1~2マナ域もキャントリップスペルばかりにしたくなるけれど、ある程度優秀なブロッカーも入れておこう。
×<バーン(赤単、赤t黒)>
・本体に飛ぶ火力を並べてみると、思った以上に少なくて泣けてくる。
・最近の赤単は容易で、舞台照らしも実験の狂乱も危険因子もない赤単はアド稼げないし、トーブランも宝剣もないと雑な勝利も引き寄せられないのだ。
・マナカーブの頂点を5マナにして《サルカンの浄化》まで積む感じになりそう
・組む分には組めるけれど、生物多めになるのと、相手のライフゲインを阻止する手段が皆無なのがおそらく辛い
(翌日追記)「クリーチャー除去しながら本体にダメージ」がそこそこ優秀なので、土地を絞りすぎなければ案外焼き尽くせるかもしれない。1~2マナ域は《ジンジャープルート》やティム能力持ちで、継続的にダメージ与えられるクリーチャーも採用したい
◎<信心(緑単)>
・雑強い、サイズは正義
・4/4/3出しながら信心分+X/+0修整をトランプル持ちに付与していくだけの簡単なお仕事
◎<ライブラリーアウト(青)>
・そして、Arenaの限定構築でたいてい禁止カードになっている《しつこい請願者》を使ったライブラリーアウトも本命
・唯一無二の欠点は、リアルにこれを30枚以上所持しているプレイヤーが岩手および隣県に何人いるか、である(二人は知っている)
・4手目までに土地4枚しっかり並べて、4手目までに4体並べる動きをしたい。
○<ライブラリーアウトコントロール(青+α)>
・《しつこい請願者》を使わないライブラリーアウトを組むと、コントロール気味になるだろうけれど、困ったことにこれも強い
・0/4の壁で地上を抑え込み、カードを引き増しながら時々バウンスしながら打消しを構え続けるだけのデッキになりそう
・Arenaでドラフトやっていた人は、『エルドレインの王権』のCPUピックの隙間を縫ったライブラリーアウトデッキが大流行したことを思い出そう。あんな感じ
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みたいなメタゲームじゃないかなー。
・緑単
・赤緑
・青緑
のマナレシオ重視。
・赤白
・白黒
の横並び重視。
・緑白オーラ(キャントリップ、防御重視)
・赤白二段攻撃オーラ
最強単騎を作り上げるオーラデッキ
・白青
・青赤
のテンポ系。
・軸をずらした黒緑系墓地活用
・ライブラリーアウト
あたりじゃないかなー。
ここに書いていないようなオリジナルデッキに遭遇することを期待。
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