岩手交流杯 最終ドラフト(準決勝カバレージ)2
2012年9月24日 MTG徒然 コメント (2)ドラフト準決勝二卓目は、奇しくも八戸勢同士の激突となった。
大会開始前より「今日はドラフトをやりに来た」と言ってのけていたABプロは一回戦、《ウルフィーの銀心》擁するピンクパンサーを2-0で下し準決勝へ。
一方Segawaは、「(自分とABプロを八戸から載せてきてくれた)ヤッシーさんにジャッジ報酬カードプレゼントしたいなあ」と言いながら、スタンダード一位通過のOotaniを、60分フルに使う激闘の末に2-1で下して準決勝へ駒を進めた。
Segawa VS Ootaniの勝負が長引いた結果、ゲーム開始時点で決勝の相手はTsunoと決まっていた。
次の対戦相手に見られた状態の中、準決勝二回戦はスタートした。
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ABプロ(BU) vs. Segawa(GRt希望の天使アヴァシン)
ゲーム1 プロ後手選択、 マリガン無し
《刃の篭手》と《稲妻の厄介もの》をテンポよく展開するSegawaは3ターン目に《獰猛さの勝利》をキャストし「カード引かせろよ」と言わんがばかりにプレッシャーをかける。対するABプロは2ターン目に《グールの解体人》、エンチャントを出された返しのターンには《煉獄の悪鬼》をキャストして追加ドローを阻む。
しかしSegawaは《花咲くもつれ樹》を稲妻の厄介ものと結魂させると4マナ5/5速攻パンチと、かつてのファイアーズを彷彿とさせる猛攻を見せる。ABプロは天を仰ぎ一息つくと解体人でブロックし、自分も解体人と悪鬼合わせての5点クロックを作り出す。さらに飛行持ちである《照明灯の霊》などを展開しつつ《骨の粉砕》でもつれ樹に退場を願いいただいた。「この《ブラストダーム》、被覆ないんですけどー」
しかし次に待っていたのは到達を結魂で得る《霊の罠師》である。互いに殴り合うも罠師に、人間優遇装備品である《刃の篭手》と《ハーウィンアーの槍兵》が結魂すると4/6先制攻撃、警戒、到達という怪物が産まれた。またも窮地に立たされたABプロはSegawaのハンド枚数を確認、・・・1枚である。もう一度相手の場を確認すると「これを出すしかない」とデッキの切り札《闇の詐称者》をキャストした。一度でも能力を起動すればタフネスが3になり除去されづらくなる。そう、「頼む《火柱》持っているな!」とABプロが叫ぶ。
逆にSegawaはコイツを除去できないとレアゲーに持っていかれるわけだ。願をかけつつ獰猛さの勝利のボーナスドローを引くと《火柱》のキャストを宣言した。切り札を失ったABプロは解体人や《死体の運び屋》を駆使し時間をかせぐも4/6の怪物、止まらない追加ドロー、さらには瞬速で召喚される《ウルフィーの報復者》と《大翼のドラゴン》の擬似速攻、速攻生物を同時に捌ききることは不可能だった。
サイドボードを始める前にSegawaはハンドの《希望の天使アヴァシン》を見せつけ「いやー、でないわー」と余裕を見せつける。(一同)「お・・・お前、ジャッジ報酬がかかっているってわかっているのか?」
ABプロ 0-1 Segawa
2ゲーム目 ABプロ後手選択、 マリガン無し
「後手のデッキを作った」と言うABプロに対し、Segawaはまたも2ターン目に《稲妻の厄介者》をプレイし速攻ビートの準備を図る。ここはABプロ《腐肉化》で「ちょっと待てよ」といわんばかりに厄介ものを腐れ死なした。Segawa《天使の墳墓》をキャストしたところでABプロはエースアタッカー《掛け金探し》をキャスト。Segawaは《ハーウィンアーの槍兵》をプレイし生物化した墳墓で殴って初ダメージを与える。ABプロは《二人組の見張り番》を《掛け金探し》と結魂させ「今度は俺にドローさせろよ」と3点で殴る。
しかしSegawaの《火柱》がここでも光り、見張り番を除去すると槍兵で殴り返す15-17。ABプロは島島沼沼から少し悩んで沼をセットランド、掛け金探しを今度は《エルゴードの盾の仲間》と結魂させ確実な3点クロックをものにした15-14。
対するSegawaの動きは速攻だ。ここで《大翼のドラゴン》をキャスト!墳墓と合わせての飛行7点でABプロのライフは一気に8になってしまう。ターン終了時に手札に戻るドラゴンに会場が「毎ターン7点クロックかぁ!」と湧き上がる。
ABプロはそれでもフルパンでライフを8-9まで詰め、《反逆の悪魔》で地上を止める。これで7点の飛行攻撃が来ても1点残る計算だ。返しのターン、会場にいたすべての人間が再びのドラゴンのキャストを期待したであろう。しかし意外にもSegawaが選んだ選択肢は2体目の槍兵を追加し結魂させ、墳墓で殴り5-9の状態を作ることだった。
「コ、コイツ安全に勝ちにいきやがった・・・」と会場が寒い空気になりかけたときにABプロが《死体の交易商人》をキャスト。会場がまた沸く!このクリーチャーはマナと生物生贄で相手の手札を一枚好きに捨てられるのだ。「ドラゴンが落ちる!だから殴っておけば・・・」と誰もが思っただろう。ABプロはフルタップでハンドを捨てにかかる。「じゃあ、ドラゴンを捨てぇ・・・!!?」Segawa「絶望しろ!」手札を2枚公開。
《大翼のドラゴン》、《火炙り》←!?
「場に生物が2体に山も3つあるから・・・」なんとフルタップ状態で、どちらが残っても「お前は死ぬ」と書かれているカード2枚がSegawaの手札にあったのだ。このような状況であなたならどうするだろう?ABプロはドラゴンをそっと捨てターンを返し、2体の槍兵に火炙りにされライフが0になった。
この劇的なゲームを見せてくれた両名に感謝する。
ABプロ 0-2 Segawa
記:toshi 編:osa
大会開始前より「今日はドラフトをやりに来た」と言ってのけていたABプロは一回戦、《ウルフィーの銀心》擁するピンクパンサーを2-0で下し準決勝へ。
一方Segawaは、「(自分とABプロを八戸から載せてきてくれた)ヤッシーさんにジャッジ報酬カードプレゼントしたいなあ」と言いながら、スタンダード一位通過のOotaniを、60分フルに使う激闘の末に2-1で下して準決勝へ駒を進めた。
Segawa VS Ootaniの勝負が長引いた結果、ゲーム開始時点で決勝の相手はTsunoと決まっていた。
次の対戦相手に見られた状態の中、準決勝二回戦はスタートした。
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ABプロ(BU) vs. Segawa(GRt希望の天使アヴァシン)
ゲーム1 プロ後手選択、 マリガン無し
《刃の篭手》と《稲妻の厄介もの》をテンポよく展開するSegawaは3ターン目に《獰猛さの勝利》をキャストし「カード引かせろよ」と言わんがばかりにプレッシャーをかける。対するABプロは2ターン目に《グールの解体人》、エンチャントを出された返しのターンには《煉獄の悪鬼》をキャストして追加ドローを阻む。
しかしSegawaは《花咲くもつれ樹》を稲妻の厄介ものと結魂させると4マナ5/5速攻パンチと、かつてのファイアーズを彷彿とさせる猛攻を見せる。ABプロは天を仰ぎ一息つくと解体人でブロックし、自分も解体人と悪鬼合わせての5点クロックを作り出す。さらに飛行持ちである《照明灯の霊》などを展開しつつ《骨の粉砕》でもつれ樹に退場を願いいただいた。「この《ブラストダーム》、被覆ないんですけどー」
しかし次に待っていたのは到達を結魂で得る《霊の罠師》である。互いに殴り合うも罠師に、人間優遇装備品である《刃の篭手》と《ハーウィンアーの槍兵》が結魂すると4/6先制攻撃、警戒、到達という怪物が産まれた。またも窮地に立たされたABプロはSegawaのハンド枚数を確認、・・・1枚である。もう一度相手の場を確認すると「これを出すしかない」とデッキの切り札《闇の詐称者》をキャストした。一度でも能力を起動すればタフネスが3になり除去されづらくなる。そう、「頼む《火柱》持っているな!」とABプロが叫ぶ。
逆にSegawaはコイツを除去できないとレアゲーに持っていかれるわけだ。願をかけつつ獰猛さの勝利のボーナスドローを引くと《火柱》のキャストを宣言した。切り札を失ったABプロは解体人や《死体の運び屋》を駆使し時間をかせぐも4/6の怪物、止まらない追加ドロー、さらには瞬速で召喚される《ウルフィーの報復者》と《大翼のドラゴン》の擬似速攻、速攻生物を同時に捌ききることは不可能だった。
サイドボードを始める前にSegawaはハンドの《希望の天使アヴァシン》を見せつけ「いやー、でないわー」と余裕を見せつける。(一同)「お・・・お前、ジャッジ報酬がかかっているってわかっているのか?」
ABプロ 0-1 Segawa
2ゲーム目 ABプロ後手選択、 マリガン無し
「後手のデッキを作った」と言うABプロに対し、Segawaはまたも2ターン目に《稲妻の厄介者》をプレイし速攻ビートの準備を図る。ここはABプロ《腐肉化》で「ちょっと待てよ」といわんばかりに厄介ものを腐れ死なした。Segawa《天使の墳墓》をキャストしたところでABプロはエースアタッカー《掛け金探し》をキャスト。Segawaは《ハーウィンアーの槍兵》をプレイし生物化した墳墓で殴って初ダメージを与える。ABプロは《二人組の見張り番》を《掛け金探し》と結魂させ「今度は俺にドローさせろよ」と3点で殴る。
しかしSegawaの《火柱》がここでも光り、見張り番を除去すると槍兵で殴り返す15-17。ABプロは島島沼沼から少し悩んで沼をセットランド、掛け金探しを今度は《エルゴードの盾の仲間》と結魂させ確実な3点クロックをものにした15-14。
対するSegawaの動きは速攻だ。ここで《大翼のドラゴン》をキャスト!墳墓と合わせての飛行7点でABプロのライフは一気に8になってしまう。ターン終了時に手札に戻るドラゴンに会場が「毎ターン7点クロックかぁ!」と湧き上がる。
ABプロはそれでもフルパンでライフを8-9まで詰め、《反逆の悪魔》で地上を止める。これで7点の飛行攻撃が来ても1点残る計算だ。返しのターン、会場にいたすべての人間が再びのドラゴンのキャストを期待したであろう。しかし意外にもSegawaが選んだ選択肢は2体目の槍兵を追加し結魂させ、墳墓で殴り5-9の状態を作ることだった。
「コ、コイツ安全に勝ちにいきやがった・・・」と会場が寒い空気になりかけたときにABプロが《死体の交易商人》をキャスト。会場がまた沸く!このクリーチャーはマナと生物生贄で相手の手札を一枚好きに捨てられるのだ。「ドラゴンが落ちる!だから殴っておけば・・・」と誰もが思っただろう。ABプロはフルタップでハンドを捨てにかかる。「じゃあ、ドラゴンを捨てぇ・・・!!?」Segawa「絶望しろ!」手札を2枚公開。
《大翼のドラゴン》、《火炙り》←!?
「場に生物が2体に山も3つあるから・・・」なんとフルタップ状態で、どちらが残っても「お前は死ぬ」と書かれているカード2枚がSegawaの手札にあったのだ。このような状況であなたならどうするだろう?ABプロはドラゴンをそっと捨てターンを返し、2体の槍兵に火炙りにされライフが0になった。
この劇的なゲームを見せてくれた両名に感謝する。
ABプロ 0-2 Segawa
記:toshi 編:osa
コメント
いや、名勝負ですな。
周りが盛り上がる勝負だったのは間違いなく。
盛り上がりましたよー。